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BEAT-NET HOMEPAGE - 60年代ブリティッシュ・ビート~パブロック アルバム・ガイド -

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DR. FEELGOOD
ドクター・フィールグッド・ガイド

パブロック界の文句なし最強バンド、ドクター・フィールグッド。
R&Bビートをベースに独特な切れのシャープさはブリティッシュ・ビート界No.1!

DR. FEELGOOD

オススメ度:★★★★★


ドクター・フィールグッド&ウィルコ・ジョンソン・ファン・サイトもよろしく
DR. FEELGOOD & WILKO JOHNSON FAN SITE

ミッシェル・ガン・エレファントの影響で、大ブレイク!
パブロックといえばこのバンド・・・その名もドクター・フィールグッド(DR. FEELGOOD)

とにかく、最初聴いたときはあまりのカッコよさにひっくりかえりましたヨ。
R&Bビートをベースにやたらと鋭いウイルコ・ジョンソンのカッティング・ギターに、
リー・ブリローの激シブ・ヴォーカル&ハープ (時にはスライド・ギターも!)。
その切れ味、爽快感、そしてコクの深さが超ド級なんです。


しかし、そのパブロック・バンドの中では圧倒的な人気のこのドクター・フィールグッドでさえ、
日本(世界中?)においての一般的な知名度はあのビートルズに比べると天と地の差、
・・・なんてものではない。

その理由は実に簡単なのだ。
まずはルックス、写真を見てみればわかるが、男臭い、そしてオヤジくさい。
そしてそのファッション・センス。男臭い、さらにヨレヨレ、
ギターのウイルコ・ジョンソンにいたっては黒ずくめのワン・パターンだし・・・

さらに話題性。
故リー・ブリロー(Vo)とウイルコ・ジョンソン(G)との確執など、
故ジョン・レノンとポール・マッカートニーとの確執に比べるとえらい地味。
・・・というより、リー・ブリロー、ウイルコ・ジョンソンの名を知っている人が
一体どれ位いるのだろうか?


しかし、そんな事はこのドクター・フィールグッドの前では、関係なし。

そう、そのサウンドを聴けばすぐわかる。
R&B系ブリティッシュ・ビート好きには、とにかくゴリゴリのたまらないサウンド。
カッコイー!という以外、ほかの言葉が見つからないのだ。


そのシビレ・サウンドの源を築き上げたデヴュー当初のメンバーは、
ヴォーカル、ブルース・ハープ、時には豪快スライド・ギターまで弾く故リー・ブリロー。
20代にしてオヤジ入っててシブい親分。

ギターは、坊ちゃん刈り(元長髪、いまは坊主)のウイルコ・ジョンソン。
鋭すぎてホントにあぶないカッティングとブチ切れたステージングが恐るべしなのだ。

さらにベースは、やっぱりオヤジ入ってるジョン・B・スパークス。
痒いところに手が届くような、安定したフレーズがポイント高し。

ドラムのビッグ・フィガーもやっぱりオヤジ・ルック。
最小限の手数で、あらゆるツボを最大限についてくる。

この4人で、真のバンド・サウンドというものをウネリ出してるのだ。

そんなあまりにもカッコいーサウンドとホントぶっ飛びステージのライヴで、
アルバム出す毎に、人気もメキメキ急上昇。

そして、な、な、なんと、
3枚目のライヴ・アルバム『殺人病棟 (STUPIDITY) 』は、
全英でナンバー・ワンとなっちゃったから、さぁビックリ。

スーパー・スターへの道へまっしぐら!
・・・となるかと思いきや、な、な、なんと、
ギターリストであり、ソングライターであり、初期ドクター・フィールグッドのキーマンである
ウイルコ・ジョンソンがクビになっちゃうのである。

ステージでは派手なプレイの人だけれど、ホントはホントはとっても繊細なウイルコ・ジョンソン。
いろーんな事があったのだ。


その後、ウイルコの後釜ギターリストとして、正式にジッピー・メイヨが加入。
R&B、ブルース・ベースな曲を微妙にポップ・スパイスをふりかけ、
ビート・サウンドに仕立て上げるドクター・フィールグッドのサウンドがこの時代に完成。
その後、現在まで続く伝統である。
(ウイルコ時代はある意味、特別で一般的には再現不能。)

しかしその後アルバムを出す毎に、少々パターン化。
ジッピーが脱退し、元カウント・ビショップスのジョニー・ギターが正式加入して、
そのサウンド、スタイルをまんま継承したが、
たった1枚のアルバム『ファスト・ウィメン・スロウ・ホーシズ』を残し、
なんと、今度はジョンBとビッグ・フィガーのリズム隊2人が脱退。
そして、ジョニーまで脱退して、大ピンチのリー・ブリロー親分。


しばし活動休止の後、
リーはメンバーを一新させてドクター・フィールグッドを再始動。
しかし、実にバランスの悪いアルバムばかりで、この時期は暗黒時代。

そんなリーのお先真っ暗状態を救ったのが、新ギターリストのスティーヴ・ウォルイン。
確かな実力とその人柄で、
ビート・バンド、ドクター・フィールグッドを復活させてみせた。
なかなか腰の入った好アルバムも着々と発表し、またもや黄金時代の到来。

・・・と思いきや・・・

残念ながら1994年4月7日、リー・ブリローこの世を去る。

ラスト・アルバムは自身が経営するパブでのライヴ盤、
ダウン・アット・ザ・ドクター』、病を抱えながらの熱演。
まったくパブでライヴないかした男なのだ、リー・ブリローは。


ちなみに現在では、オリジナル・メンバーは誰もいないけれど、
ドクター・フィールグッド結成前からの、バンド仲間だったケヴィン・モリスを中心に、
救世主、スティーヴ・ウォルインのギターも研ぎ澄まされて、
現役ライヴ活動中のドクター・フィールグッド。

なかでも新たなヴォーカルのローバート・ケインは、
ドクター・フィールグッドの伝統は生かしつつも、リーのスタイルにはこだわらない、
独自のパフォーマンスで、ハッキリ言ってカッコよすぎ!!!

これはこれでおいらは大好きなのだ。


▽DR. FEELGOOD OFFICIAL WEBSITE
http://www.drfeelgood.org/
最新情報はこちらで。




DR. FEELGOOD
●このステージングがまたおもしろい!

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ウイルコの後釜、ジッピーのギターも聴けば聴くほど味わい深い。
後に続くドクター・フィールグッド・サウンドは、実はこれがベース。
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オリジナル・メンバーは誰もいないけれど、とにかくカッコイーこの1枚!
CHESS MASTERS
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リーもウイルコもいないけど、トリビュート・バンドとか言われても、
カッコイーもんはカッコイーのだ!
文句あっかの5つ星!!!!!

動くドクター・フィールグッドはコチラで!
GOING BACK HOME
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リー、ウイルコ、ジョンB、ビッグ・フィガーの最強メンバーでのライヴ映像。
これがまた、とんでもなくスゴすぎ、カッコよすぎ。
と、と、とにかく、た、た、たまらんのだ!

とりあえずはベストから。。。ならこの1枚(2枚組だけど)。
TWENTY FIVE YEARS OF DR.FEELGOOD
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結構活動歴がながーいんで、これくらいのヴォリュームがほしい。
メンバー・チェンジ毎の代表曲がてっとり早く聴けます。
1枚モノですませたいならば『FINELY TUNED』がオススメ。


Discography - Original Albums

個性全開!ウイルコ・ジョンソン在籍の時代。文句無の絶頂期。

DOWN BY THE JETTY (1975/01)
恐るべしカッコよさのファースト、聴くべし!

DOWN BY THE JETTY COLLECTORS EDITION (DISC 1編) (2006/06)
DOWN BY THE JETTY COLLECTORS EDITION (DISC 2編) (2006/06)

MALPRACTICE (1975/10)
これまた恐るべしカッコよさのセカンド、これも聴くべし!

STUPIDITY (1976/09)
とにかく恐るべしカッコよさのライヴ、またまたこれも聴くべし!

SNEAKIN' SUSPICION (1977/05)
ウイルコ時代のラスト・アルバムなのだ!

ひたすらR&Bでライヴ処方。フィールグッズ・ブランド確立期。

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DOCTORS ORDER (1984/10)
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MAD MAN BLUES (1985/10)
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BRILLEAUX (1986/08)
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CLASSIC (1987/09)
かなり好きじゃないと。。。

原点に立ち返ってフィールグッズ・ブランド復活!安定期。

LIVE IN LONDON (1990/05)
心機一転。。。なかなかタイトなライヴ・アルバム!

PRIMO (1991/06)
久々に軽快な好アルバム。

THE FEELGOOD FACTOR (1993/07)
新しい方向性が見えたか!

DOWN AT THE DOCTORS (1994/04)
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SPEEDING THRU EUROPE (2003/05)
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REPERT PRESCRIPTION (2006/08)
過去のドクター・フィールグッドの名曲をカバーしたスタジオ盤。

Discography - Compilation Albums

ドクター・フィールグッドの編集アルバム、ディスコグラフィー。

SINGLES (1989/05)
CDで1枚モノのベストならとりあえずこれネ!

LOOKING BACK (1995/10)
リー・ブリロー時代の集大成CDボックス、5枚組。

25 YEARS OF DR.FEELGOOD (1997/04)
結成25周年、記念ベスト2枚組!ベストものならこれがイチバン!。

STUPIDITY+ (1991/03)
名作ライヴ『 STUPIDITY 』にジッピーとスティーヴのライヴをプラス!

SINGLED OUT (2001)
シングル&レア・トラック集!

FINELY TUNED (2002/10)
歴代ギターリストの自薦集。1枚ものベストとしてもおススメ!

WOLFMAN CALLING (2003/05)
リーが歌うブルース・ナンバーばかりを集めたコンピ!

THE COMPLETE STIFF RECORDINGS (2005/08)
フィールグッズの暗黒音源パック。しかし、うれしい誤算が!

OIL CITY CONFIDENTIAL (SOUNDTRACK) (2010/02)
ジュリアン・テンプル監督のドクター・フィールグッド映画のサントラ。

ALL THROUGH THE CITY (with Wilko 1974-1977) (2012/04)
ウィルコ・ジョンソン時代のドクター・フィールグッド決定版!

けっこうイケます。BBCレコーディング。

LIVE AT THE BBC 1974-5 (1999)
ウイルコ在籍時のBBCライヴ音源!

BBC SESSIONS 1973-1978 (2001)
ウイルコ、ジッピー在籍時のBBCライヴ音源第2弾!

DOWN AT THE BBC IN CONCERT 1977-1978 (2002/10)
少々便乗的な、BBCライヴ音源第3弾!

Discography - Compilation Albums

動くドクター・フィールグッドを見るなら。映像作品ディスコグラフィー。

GOING BACK HOME
とにかく必見、絶頂期の恐るべしライヴ! DVD版はCDもついてるのでグッド!

DR. FEELGOOD LIVE (LIVE LEGENDS) (1990/08)
スティーヴ在籍時の後期ドクター・フィールグッド・ライヴ!

LIVE IN LONDON (2005/11)
ロバート・ケイン時代の熱気ムンムンのライヴ。かなりいいっす!

 

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