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STUPIDITY / DR.FEELGOOD
殺人病棟 / ドクター・フィールグッド

な、な、なんとUKナンバー・ワンをゲットしちゃったスーパー・ライヴ・アルバム、殺人病棟。
その邦題も恐るべしだが、その中身は超恐るべしカッコよさなのだ!

STUPIDITY

オススメ度:★★★★★
オリジナル・リリース:1976年9月


恐るべしアルバムを2枚も出して快進撃を続けるドクター・フィールグッドは、
もうライヴ、ライヴ・・・ライヴでいよいよ大爆発。
(後にウイルコ自身も爆発しちゃったけど・・・)

その真価をフルに発揮したライヴを収めたのが、またまた恐るべしこのアルバムだ。
邦題「殺人病棟」にもタマゲるが、
なんと全英チャートでナンバー・ワンというのも、これまたブッタマゲ!

いくらカッコいーとはいえ、
一般大衆として受け入れられるキャッチーなサウンドとも思えないからだ。

なんだか地味なイメージのあるパブロックだけれど、
当時は人気抜群だったドクター・フィールグッドで、
このアルバムが発売されたパンク沸騰寸前1976年のイギリスは、
そういう時を迎えていたというわけだ。

そんなこんなでリー、ウィルコ、スパーコ、ビッグ・フィガーの四人が揃った
ドクター・フィールグッド魅力全開のライヴ。

ちなみに録音された「Sheffield City Hall」や「Southend Kursaal」は
パブではなく、コンサート・ホールで、
少々ハコのサイズは大きいもののバンドの本質はそのままでしょう。


このジャケットでのブットんだフロント2人(特にウイルコ)の表情からして、
タダモノではないアルバムだって事はプンプンと匂うけど、
その中身といえば、そりゃぁもうカッコイーのなんのって

それにしてもこんなテンションの高いプレイで毎晩、毎晩ギグをやってたんじゃぁ、
そりゃぁ心身ともに持たないですね・・・


男臭い客のコールに合わせてウィルコによる必殺ギター・イントロで始まる[1]が始まった途端、
ゾクゾクッときて、もう震えが止まらない。

すぐさまスパーコ&フィガーの見た目とおりの重量リズム隊が加わり
ダミ声リーのヴォーカルが参戦。
むちゃくちゃカッコいーですがな・・・

スタジオ盤でも小細工などなかったが、
このライヴ盤でも小細工無し。

後でのオーヴァーダビングも無いらしく、ゴマカシは一切ナシ。
[4]でのテンポのユレもそのまんまで、
リズムなんて速くなったり、遅くなったりのノリ一発。

パブ・サーキットで鍛えに鍛えられたこのサウンドはホント驚異的で、
最後までダレルことなく一気に駆け抜けるこの疾走感が実に気持ちがイー。
とにかく、バンドの最高の状態がここに刻まれている。

ここでのドクター・フィールグッドこそ、
まさにロック・バンドの究極のライヴでしょう。

生身の四人が機材だけを武器に、
こんなにカッコよいサウンドが生まれてしまうのだから。

この面子でのライヴをぜひ生で見たかった、感じたかったなぁ・・・
ホント生で味わってみたかったものです。


収録されている曲もポイントおさえてあってマルで、
ファースト、セカンドのスタジオ盤では未収録のカバーがあるのもウレシイ。

ちなみに[1],[15]はチャック・ベリー、
[3]はソロモン・バーク、
[5]はボ・ディドリー、
[6]はルーファス・トーマス、
[11]はコースターズ、
[12]はソニー・ボーイ・ウィリアムソンII
がこれまで未収録カバーの元曲である。

ちょっぴり残念なのが、日本盤CDにはLP初回盤についていたオマケ・シングル
「 Riot In Cell Block No.9 / Johnny Be Goode 」が入って無い事。
アンコール辺りでプレイされたモノだと思うけど、この盛り上がりはハズセない。

SINGLED OUT
ちなみにその2曲は『 SINGLED OUT 』でも聴けます。


そしてさらに、「Southend Side」が完全版として収録されたCDが
DVDとセットになっているのが『 GOING BACK HOME 』。
GOING BACK HOME

MCも入ってライヴの雰囲気がアップしてるのでこれまた悩ましい。
加えて動くフィールグッズが見れちゃうんだから、たまらないのだ。

STUPIDITY+
他にも『 STUPIDITY+ 』という
ジッピー、スティーヴのライヴがセットになった盤もありました。

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Tracks

STUPIDITY
STUPIDITY / DR.FEELGOOD

Sheffield Side: (Sheffield City Hall - 1975/5/23)
[1] Talking About You
[2] 20 Yards Behind
[3] Stupidity
[4] All Through The City
[5] I'm A Man
[6] Walking The Dog
[7] She Does It Right

Southend Side: (Southend Kursaal - 1975/11/8)
[8] Going Back Home
[9] I Don't Mind
[10] Back In The Night
[11] I'm A Hog For You Baby
[12] Checking Up On My Baby
[13] Roxette

Bonus Tracks:
[14] Riot In Cell Block No.9
[15] Johnny Be Goode


CREDIT:
Original release: September 1976
Produced by Dr. Feelgood
Lee Brilleaux: Vocals, Harmonica, Slide Guitar
Wilko Johnson: Guitar, Vocals
John B. Sparks: Bass
The Big Figure: Drums, Vocals

 



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