元祖エロかっこいーバンド、ザ・トロッグス。
意外やその実力は・・・
オススメ度:★★★★☆
60年代ブリティッシュ・ビート、モッズ、パブロック専門 オンライン中古CDショップBEAT-NET RECORDS ⇒ THE TROGGSのページはコチラ |
恐らく全米ナンバー・ワンの「恋はワイルド・シング」などのヒット曲から、
そのエロい歌詞とネチっこいヴォーカルで、
イロモノ系、ゲテモノ系ブリティッシュ・ガレージ・バンドとして名高い(?)、
ザ・トロッグス(THE TROGGS)。
ところがこのバンド、実はとんでもない、
実力派ロック/ポップ・バンドだって知ってました?
大抵のこのバンド評といえば・・・
あのキンクスを手がけたラリー・ペイジがマネージャーで、
曲作りにキンクス風のギター・コード・リフを取り入れて、
放送禁止になるような欲求不満ソングを歌うエロモノ的なバンド。
おいらがこのバンドを知って最初に聴いたのが、
ファースト・アルバムの曲をベースにしたベスト盤だったと思います。
「恋はワイルド・シング」あたりのトホホな邦題のヒット曲には
どうにもピンとこなかったので、まぁまぁのB級的なガレージ・バンド・・・てな印象でした。
しかし、しかし、いつだったか
ファースト『 FROM NOWHERE 』のREPERTOIRE盤を入手。
じっくりとアルバムを聴いてみると、
ヤードバーズ、アニマルズ、ゼム、そしてキンクスやフーをも思わせる
意外なほどの正統派ブリティッシュR&Bビート。
ゲテモノ、キワモノだけのバンドでは終わらない、
クリス・ブリットンのキレのよいカッティング・ギターを中心とした
腰の入ったビートを聴かせてくれるのだ。
「なかなかやるではないか!」
・・・と、以降60年代のアルバムも入手。
この60年代中後期のサウンドが、さらにさらに意外な驚き!
ブリティッシュR&Bビートだけでは終わらない、
シンプルながらもメロディーのしっかりしたいい曲が連発なのだ。
どことなくゾンビーズなんてトコも思い出させるような
ポップ&サイケな作風に、おいらは超ビックらこいたわけです。
外部ライターの曲もありますが、
ヴォーカルのレグ・プレスリーの他、各メンバーが作った曲も多く、
それらがまたなんともレベルの高い、いい曲なんである。
あのネチネチ・ヴォーカリスト、
欲求不満ソングで有名なレグ・プレスリー作のいい曲の歌詞が
いまだエロいかどうかは英語力が乏しいのでわかりませんが、
スタンダード性漂う曲作りのウマさは、間違いなくタダモノじゃぁないッス。
ちなみに、いまでもトロッグスは、オリジナル・メンバーである
ヴォーカルのレグ・プレスリー、ギターリストのクリス・ブリットンとともに
現役活動中、60年代から続くワールド・ツアーの途中なんだとか。
七変化!ザ・トロッグスのオリジナル・アルバム。
FROM NOWHERE (1966)
記念すべきファースト・アルバム!
TROGGLODYNAMITE (1967)
ちょっぴりポップになったセカンド・アルバム!
CELLOPHANE (1967)
ほのかに漂うサイケ感が素晴らしいサード・アルバム!
MIXED BAG (1968)
これまたポップなフォース・アルバム!
ザ・トロッグスの編集アルバム、ディスコグラフィー。
ARCHEOLOGY (1966 - 1976)
悪名高き『 THE TROGGS TAPE 』収録のベスト盤!