オルガン・ブリブリのブリティッシュ・モッズ・バンド、アートウッズ。
主役はもちろんロン・ウッドの兄ちゃん、アート・ウッドなのだ。

オススメ度:★★★★☆
今はローリング・ストーンズにいるロン・ウッドの10歳年上のお兄ちゃん、
アート・ウッド率いるその名もアートウッズ。
とてもヒップなバンドである。なんてったってアートです。
(実際、アート・ウッドは引退後デザイナーに)
アレクシス・コーナーのブルース・インコーポレイテッドで歌っていた、
そのアートのヴォーカルはヒップというよりはダミ声ですが・・・
ヒップな面を請け負ってるのが後にディープ・パープルに加入する
ジョン・ロードのオルガン・サウンドである。
ブリブリでちょっと影を帯びたジョンのプレイは、ただのR&Bバンドから、
モッドなイメージを加えるのに充分すぎるほどのカッコ良さなのだ。
そのブリブリ・サウンドのライヴは大好評だったらしく、当時のモッズ達を唸らせたらしいが、
シングルではヒット曲狙いのレコード会社に挟まれて真価を発揮できず、
しまいには「セント・ヴァレンタインズ・デイ・マサカー」なる勘違いバンドとなり、解散。
ちなみにドラマーには、あの驚異のオッサン、キーフ・ハートリーがいたが、
勘違いバンドとなる前にジョン・メイオールのブルース・ブレイカーズへリクルート。
その後、自らリーダーとなりキーフ・ハートリー・バンドを結成し、
あのウッドストックに出演した武勇伝を持つ。
アートウッズ解散後、アート・ウッドは弟(ロン)のコネを生かして
超スーパー・バンド「クワイエット・メロン」を結成。
ちなみにそのメンバーはアートとロンのウッド兄弟にロッド・スチュワート、
ロニー・レイン(ライヴではキム・ガードナー)、
そしてイアン・マクレガン、ケニー・ジョーンズと
恐るべしスペシャル・モッドなメンバーだ。
なかなかファンキーなサウンドでいい感じだと思われたが、
なぜかアートはデモ録音を気に入らず、クワイエット・メロンは消滅。
その後はアル中となる。
しかし残った他のメンバーは「フェイセズ」を結成し、
人気バンドとなるのはご存知のとおり。
あぁ、悲しきアート・ウッド。

●ヒップなモッズ・バンド!
アートウッズお奨めの1枚!
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ART GALLERY アート・ウッズが残した唯一のアルバム。 当時のモッズが唸ったブリブリ・サウンドはバッチリ! 60年代のクラブ系モッズ・サウンドといえばこのバンド。 |
アート・ウッズのオリジナル・アルバム、ディスコグラフィー。
アートウッズ関連の編集アルバム、ディスコグラフィー。
SINGLES A's & B's (2001)
アート・ウッズのなかなか便利なシングル盤・コンピ!
ART WOOD'S QUIET MELON (1995)
低重心グルーヴィーの奇跡的カッコよさ、スーパー・バンドのクワイエット・メロン発掘盤。
アート・ウッズのなかなか便利なシングル盤・コンピ!
ART WOOD'S QUIET MELON (1995)
低重心グルーヴィーの奇跡的カッコよさ、スーパー・バンドのクワイエット・メロン発掘盤。
アートウッズのドラマーであるキーフ・ハートリーのリーダー作。