
オススメ度:★★★★★
文句無しの凄いメンツっす。
ヴォーカルのアート・ウッドはもちろん、
もう一人のヴォーカルには「ロッド・ザ・モッド」のロッド・スチュワート。
そして、共にジェフ・ベックのわがままに付き合いきれなくて
ジェフ・ベック・グループをロッドと共に抜けてきたロン・ウッドがギター。
ご存知、アート・ウッドの実弟。
さらにスティーヴ・マリオットが抜けて困っていたモッズ・バンド、スモール・フェイセズの3人、
ロニー・レイン、イアン・マクレガン、ケニー・ジョーンズ。
アート・ウッド解散後、残っていたレコード契約を消化するために、
ロンに頼んで集めてもらったメンバーが実にスペシャル。
ほんの数回行なわれたというライヴではベースとして、
やはりモッズ・バンドであるクリエイション、そしてバーズの
キム・ガードナーがプレイしていたらしい。
アートウッズでいまひとつブレイクできなかったアート・ウッドが
1969年にこんなスペシャルでモッドなメンバーで、
とんでもないスーパー・グループを結成しちゃいました。
このテのスーパー・グループの場合、
意外と内容はお粗末だったりするけれど、
ここに残されたアート・ウッド作の3曲を聴く限りは、まったくそんな事は無し。
まぁ[3]は[1]と同じ曲のインスト版ですので事実上2曲なんですが、
他にも「 Right Around The Thumb 」、「 Two Steps To Mother 」なる2曲もあるとか。
それにしても、見事にスモール・フェイセズの後期とジェフ・ベック・グループの、
ヘヴィー&グルーヴィーなサウンドが骨格となって、
アート・ウッド&ロッド・スチュワートのツイン・ヴォーカルが大爆発。
元々、仲が良かったメンバー同士とバンマスであるアート・ウッドの人柄で、
それぞれのスーパー・メンバーが魅力を全開に発揮。
曲の完成度も高いし、そこそこ練られたサウンドの様子。
ハッキリ言って、かなりカッコいーです。
・・・が、このグループ。
わずか2ヶ月ほどで消滅、幻のスーパー・グループと化してしまう。
この後、ここでのラフ&ファンキー&グルーヴィーなサウンドをベースに、
アート・ウッド以外のメンバーでフェイセズを結成、ストーンズに続く人気グループへと。
アート・ウッド自身は音楽業界から身を引き、
兄弟であるテッドの元「 West Four 」のグラフィック・デザイナーへ。
この業界に不信感があったというし、
その人柄の良さからか、若いメンバーの才能の可能性を感じて自ら引いたのかもしれない。
ここら辺り、アート・ウッドがいない今となっては分からないけれど・・・
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ART WOOD'S QUIET MELON
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SIDE A: [1] Diamond Joe SIDE B: [2] Engine 4444 [3] Instrumental |
CREDIT
Art Wood: Vocals
Rod Stewart: Vocals
Ron Wood: Guitar
Ronnie Lane: Bass
Kim Gardner: Bass
Ian McLagan: Keybords
Kenny Jones: Drums
Rod Stewart: Vocals
Ron Wood: Guitar
Ronnie Lane: Bass
Kim Gardner: Bass
Ian McLagan: Keybords
Kenny Jones: Drums