BEAT-NET  |  DR. FEELGOOD  |  WILKO JOHNSON  |  PUB ROCK  |  60's MODS  |  お問合せ
BEAT-NET HOMEPAGE - 60年代ブリティッシュ・ビート~パブロック アルバム・ガイド -

BEAT-NET TOP > DR. FEELGOOD > DOWN BY THE JETTY

DOWN BY THE JETTY / DR.FEELGOOD
ダウン・バイ・ザ・ジェティー / ドクター・フィールグッド

パブロック界至宝の名盤、ダウン・バイ・ザ・ジェティー。
ビート・サウンドのエキスが凝縮された、超ド級アルバムなのだ!

DOWN BY THE JETTY

オススメ度:★★★★★
オリジナル・リリース:1975年1月


カッコイー!
・・・という以外に何といえばいいのだろうか?

この『ダウン・バイ・ザ・ジェティー』、
もうどこを聴いても、ほんとカッコイーとしか言いようがないのだ。
まさにパブロック史・・・いやいやロック史に残る至宝の名盤である。

このアルバムは1975年に発売されたドクター・フィールグッドの記念すべきファーストだが
ここに収録された音は「記念すべき」とかいう新人のノリではない。

パブでのライヴで鍛え上げてきた
超強烈な切れ味のサウンドは文句無し!
全人類必聴の歴史的な1枚なのである!

なんと黒白ジャケットそのまんまのモノラル録音。
伝統的なブリティッシュR&Bビートをさらにシェイプ・アップした超タイトなビート、
一体感のあるサウンドが猛烈にシビレまくる。


初っ端、聴いてすぐわかるこのアルバムのポイントは、
突き刺さるようなウイルコ・ジョンソンのマシンガン・ギターだ。

なんなんでしょう、このカッコ良さは? そしてこの切れ味。
これが素手でカッティングしてるっていうんだから、ビックリ!
さらに1本のギターで、まるで2人が同時に弾いているかのように
ギターが絡み合って聴こえるのにはさらにビックリ!


そしてリズム隊にも注目していただきたい。

無駄を省いたビッグ・フィガーのズッシリとしたドラム。
そこにピタッとハマるスパーコのベース。
二人ともルックスもプレイも親父ライクで地味目だが、
なんといってもこの二人が土台を支えているのを忘れてはいけない!

極めつけは、やっぱり親父ライクだがイケメンのバンマス、
ヴォーカルのリー・ブリローがダミ声でうなりをあげる。
さらにブリブリのブルース・ハープがからみつくことで、
もぅ、タマラない。

サウンドはシンプルそのもので、何の飾りも無いけれど、
そのスピード感は奇跡的なまでの衝撃力。

贅肉の無いこのストレートで無駄の無い破壊力が、
このアルバムが発売されたすぐ後のパンクに直接的な影響を与えたことは
間違いの無い事実でしょう。


他にも言っておきたい事として、
ウィルコ・ジョンソンによる曲作りのウマさ。

収録されているほとんどの曲がギターのウィルコによるオリジナルで、
R&R、R&B、BLUESをベースに3コード+αでとてもシンプルなんだけど、
さりげなくポップで印象的なメロディー、
自身のギター・リフとの絡みも絶妙で、どこかユーモラスだったりもする。
いやぁお見事です。

また、カバー曲からは、
影響を受けたアーティストそのままマルダシという感じで興味深い。
どちらかといえばウィルコ・ジョンソンの意向が強そう。

ジョン・リー・フッカーのブリティッシュ・ビート定番曲[2]、
地元サウスエンドの変人、ミッキー・ジャップ率いるレジェンドの[11]、
ビリーJクレイマーというよりバックバンドであるダコタス、
・・・というよりそのギターリストでウィルコの師匠、
ミック・グリーンをフィーチャーしたインストの[12]、
ラリー・ウィリアムスの曲にチャンプスのヒット曲のキメとメドレーにした[13]。

まぁチャンプスは影響を受けたアーティストというより、
ライヴ向けのユーモアだと思いますが。

凄いと思うのは、ストレートに8ビートでプレイした[11]。
自分たちの良さを知り尽くしたアレンジです。

ちなみに[13]はライヴで収録されていて、
パブロックのライヴの楽しさをたった1曲で伝えてくれる。

そうそう、このサウンドをまとめあげたプロデューサーの
ヴィック・メイルの名も挙げておかなければ。
実際のテンポ以上の勢いで迫りくるこのスピード感、ビート感はお見事の一言。

すべてが絶妙に絡み合い、素晴らしすぎのアルバム。
ホントこのアルバムのカッコ良さは感動的、芸術的なのだ。


COLLECTORS EDITION詳細はコチラ

◆オススメCDチェック◆
ダウン・バイ・ザ・ジェティー [国内盤] 安価な国内盤!
Amazonで詳細を見る! >>

ダウン・バイ・ザ・ジェティー [国内盤] 通常の国内盤。解説が駒形四郎ってのがグー。
Amazonで詳細を見る! >>

ダウン・バイ・ザ・ジェティー [国内盤] 紙ジャケ派はコチラ!収録曲は通常のものと同じ。
Amazonで詳細を見る! >>

DOWN BY THE JETTY [輸入盤] やっぱり本家UKのGrand盤が好きという方は!
Amazonで詳細を見る! >>


オンライン中古CDショップ【BEAT-NET RECORDS】
DR. FEELGOOD(ドクター・フィールグッド)のページはコチラ


Tracks

DOWN BY THE JETTY
DOWN BY THE JETTY / DR.FEELGOOD

[1] She Does It Right
[2] Boom Boom
[3] The More I Give
[4] Roxette
[5] One Weekend
[6] That Ain't No Way To Behave
[7] I Don't Mind
[8] Twenty Yards Behind
[9] Keep It Out Of Sight
[10] All Through The City
[11] Cheque Book
[12] Oyeh
[13] Bonie Moronie / Tequila


CREDIT:
Original release: Jan 1975
Lee Brilleaux: Lead Vocals, Harp
Wilko Johnson: Lead Guitar, Vocals
John B. Sparks: Bass
The Big Figure: Drums, Vocals
Produced by Vic Maile


Classics & Covers

THE VEE JAY BRITISH HITS
THE VEE-JAY BRITISH HITS
ジョン・リー・フッカーの[2]は、
このヴィー・ジェイ編集盤でチェック!
オリジナルはヘヴィーな変型ブギ・ダンス・ビートっす。


LEGEND (RED BOOT ALBUM)
LEGEND (RED BOOT ALBUM) / LEGEND
ドクター・フィールグッドの心の師、奇人ミッキー・ジャップ率いる
レジェンドのセカンド・アルバム。
Cheque Book 》のオリジナルはこいつでチェック。
フィールグッズとはかなりイメージが違う仕上がりでビックリ!


 



Copyright © BEAT-NET HOMEPAGE. All rights reserved.
本ページはリンク・フリーです。(バナーは下記のものをどうぞ)
BEAT-NET