ダッチ版プリティ・シングスは、
本家同様のダーティ&ハイ・クオリティなR&Bサイケ・ガレージ・バンド!
オススメ度:★★★★
ダッチ版プリティ・シングス、Q65。
抱き心地最高!・・・かは知りませんが、
怪しいドラッギーなサウンドがなんともクセになります。
ブルース、R&Bがベースのサイケ色濃いガレージ・ビートで、
オランダのプリティ・シングスとも呼ばれたそのサウンドはダーティ&ハイ・クオリティ。
実にカッコいーのだ!
思わず、「きゅー・ろくじゅうご」と言ってしまいますが、
"Q"は「スージーQ」、"65"はバンド結成年らしいですから
「キュー・シクスティ・ファイヴ」と呼ぶのでしょう。
Willem Bielerのちょっとアクのあるヴォーカルは、
ミック・ジャガーの粘り気にフィル・メイのシャウトを加えたもの。
元々は1965年2月にオランダのリヴァプールともいわれるハーグで、
ブルースやR&Bのカバー・バンドとして「Q66」という名で活動。
("66"は「ルート66」の"66"らしい。)
プリティ・シングスやローリング・ストーンズと同じ構成のツイン・ギター含む5人組みで、
当然ながら、その2つのブリティッシュR&Bビート・バンドに大きな影響を受けているハズ。
初期のサウンドはまさにプリティーズやストーンズを思い起こさせてくれます。
プリティ・シングス(Pretty Things)の"P"、
ローリング・ストーンズ(Rolling Stones)の"R"のアルファベット順の間、
"Q"という位置取りも偶然じゃないかも。
ルックス面でも、いくつかのプロモ写真やジャケ写を見ても、
プリティ・シングスを意識したであろう雰囲気ではないか。
しかし、物真似には終わっていないのがQ65。
ブルースやR&Bを独自のエッセンスを交えて昇華。
ちょっとメランコリーなオリジナル曲は個性的かつ実験的なところもあり
ハッキリ言ってその実力は高い。
またメンバーの悪度も高い・・・らしい。
ちなみにWillem Bielerのロン毛度はフィル・メイ以上。
笑えるのがセカンド・シングル《 The Life I Live 》発売の際にゴムボートに乗って、
オランダからイギリスに渡るという意味不明なプロモーション。
(何故ゴムボート?)
しかしそれがウケたのか話題となって
本国では、同曲がトップ10ヒットとなったのだとか。
その後もドラッギーでサイケ度を高めた好シングルを出し
不思議なエスニック風?サウンドを取り込みながらも、
兵役やらドラッグ絡みで60年代末に解散。
しかし、70年代初頭には早くも再結成している。
とにかく、このアクのあるR&Bビート色濃いガレージ・サウンドはオススメ。
初期ローリング・ストーンズやプリティ・シングスが好きな方は
特にファースト『 REVOLUTION 』にはビビッとくるハズ!
是非ともお試しあれ。
Q65のお奨めオリジナル・アルバム。 | |
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REVOLUTION / Q65 Q65の1966年のファースト・アルバム。 ちょいアクのあるR&B系ガレージ・サウンドが、 なんともクセになる味があります。 |
まずはベスト盤なら。 | |
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THE BEST OF Q65 - NOTHING BUT TROUBLE 1966-68 / Q65 Q65の最初の1枚ならまずコレのベスト盤。 ヴァラエティに富んだちょい怪しいながらも素晴らしいサウンドが、 たっぷり味わえます。 |
Q65のオリジナル・アルバム・ディスコグラフィー。
REVOLUTION (1966)
ガレージ&サイケなファースト、抜群にカッコよし!
REVIVAL (1969)
サイケ度を高めた編集盤的内容のセカンド。
AFGHANISTAN (1970)
再結成後のアルバム、未聴です。
WE'RE GONNA MAKE IT (1971)
これまた未聴です。
Discography - Compilation Albums
Q65のベスト、コンピレーション・アルバム・ディスコグラフィー。
THE COMPLETE COLLECTION 1966-1969 (1993)
60年代の音源をコンプリートに詰め込んだ2枚組み編集盤。
THE LIFE I LIVE (1998)
コンパクトにまとまった1枚組みベスト盤。
SINGLES A's & B's (2002)
タイトル通りシングルA、B面を集めた編集盤。
THE BEST OF Q65 - NOTHING BUT TROUBLE 1966-68 (2208)
最初の1枚ならまずコレ、全24曲入りベスト盤。