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MY GENERATION - DELUXE EDITION / THE WHO
マイ・ジェネレイション - デラックス・エディション / ザ・フー

なかなかCD化されなかったマイ・ジェネレイションが2枚組となって登場。
録音されながらも収録されなかったカバー曲などがドカーンと入ってます。


MY GENERATION DELUXE EDITION

オススメ度:★★★★☆

時は2002年9月、歴史的な事件だった!
あのフーのファースト・アルバムである「マイ・ジェネレイション」の
幻のUK仕様がついにCD化された。もう涙モンであった。

おまけとして過去のCD化熱望のページはこちら

何回か発売の告知がされながら、いつも権利問題で発売中止。
マスター・テープを出さなかったこのアルバムのプロデューサー、シェル・タルミーを恨んだものである。

しかし今ではシェル・タルミーのセンス無くしては、「マイ・ジェネレイション」も無かったと思っている。
やっぱりとんでもなく凄い人という印象だ。

なんてったって、あの初期キンクスやクリエイションだって、シェルのプロデュースである。
R&Bビートを最高の形の仕上げる腕前は恐るべしなのだ。

その「マイ・ジェネレイション」のCDだが、なんと2枚組みで発売。
当時のシングルやデモ音源などをドサッと入れて選曲は文句無し。
ブックレットだってカッコイー写真満載で目は釘付け。

なのに、なのに...悲劇の涙である。

肝心の音が...

ステレオ・リミックス!?
ステレオだからどうのこうのではないし、もちろん音が悪いわけではない。

「あれれっ!ギター・リフが入って無い!」(激涙。。。)

6曲目「MY GENERATION」、11曲目「A LEGAL MATTER」はズッコケである。
肝心のピート・タウンシェンドのギター・リフが抜けているのだ。

この辺りはアルバム・ライナーによると、
これまで聴いてきた「MY GENERATION」の音は、マスター・テープからミックスの際に、
直接ギター・リフをオーバー・ダビングした結果のモノを使ってるとの事。

つまり、シェルの持っているマスター・テープには、ギター・リフ無しヴァージョンで録音されていて、
それをアルバム用の音源にする時と同時にピートがギター・リフを弾いて合体してテープ録音されたというのだ。
だからマスター・テープからミックスされた今回のヴァージョンには、ギター・リフが入ってないというワケ。

ステレオだのモノだのそれほど気にしないおいらだけれど、
今回の場合、曲のイメージで重要なメイン・ギター・リフが無いとなると、
かなり印象が変わってしまってコマッタなのである。

しかしこれではいくらなんでもヤバイと当の製作者も思ったのか、
別のディスクに両曲ともモノ・ヴァージョンでギター・リフが入ったものが、再収録されている。

こんな事するぐらいなら、最初からモノ・ヴァージョンで入れてほしかった。
さらにどうせならモノ/ステレオを両方ドカーンと入れてほしかった。

。。。という事で、気を取り直していくが、
インスタント・パーティ疑惑のモヤモヤは詳しいアルバム・ライナーを読んでスッキリしたし、
(この曲に続くチャック・ナンバーを聴きたいのはおいらだけではないハズ)
やっぱりこの収録曲はなんてたってうれしい。
アルバム中の12曲はもちろん、すべてが聴き応えあり。

デヴュー・シングルとなった14曲目の「I CAN'T EXPLAIN」。
まさに説明できないほどのカッコよさ。

この曲にキメを入れることを提案したシェルも凄いし、それに応えたピートも凄い。
そしてそれをパワフルにキメた4人もまた凄まじい。

このピートのオリジナル曲を聴いて、さらにもっとオリジナルを!
...と思うのは当然だ。
『マイ・ジェネレーション』をオリジナル曲中心の選曲に変更したのは、ある意味、必然。

しかし、それを実現した当時のスタッフの勇気ある決断は感謝、感謝。

だからって、元のカバー曲がイマイチかっていうとそんな事はないのだ。
ピートのオリジナルが異次元の素晴らしさだったっていうダケ。

2枚目の1曲目の「LEAVING HERE」なんか、
モッズ定番のモータウン・レーベルからエディ・ホランドがオリジナルだが、
ちょいズッコケ・リズムの元曲に対して、このキレのあるプレイ。

なんなんだよ、このカッコよさは。
一体、誰なんだ、こんなカッコよく仕上げる超本人は!?

あんまりにもカッコイーんでクリエイションもバーズ(UK)も、
みんなオリジナルをさしおいてフー・バージョンでカバー。

それに2枚目の2曲目の「LUBIE」。
元曲はポール・リヴィア&ザ・レイダーズの曲だけど、
ハッキリ言ってオリジナルとは比較にならないセンスの良さ。

なんなんだよ、このカッコよさは。
一体、誰なんだ、こんなカッコよくアレンジする超本人は!?

さらにさらに2枚目4、5曲目のマーサ&ザ・ヴァンデラスのカバー。
オリジナルもパワフルでカッコイーが、
モータウンのガール・グループをシャープに仕上げる素晴らしさ。

なんなんだよ、このカッコよさは。
一体、誰なんだ、これらの超本人は!?

まだまだあるが、とんでもなく長くなりそうなのでこの辺でやめとこう。
ようするにこれはセンス抜群でカッコよすぎるアルバムだって事ですな。

今からでも遅くない。
『マイ・ジェネレイション』モノ・ヴァージョンを1枚のCDでも発売すべし!
それはすべてのロック・ファンの必携となるハズである!

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MY GENERATION - DELUXE EDITION / THE WHO
MY GENERATION DELUXE EDITION
DISC 1:
THE ORIGINAL ALBUM:
[1] Out In The Street
[2] I Don't Mind
[3] The Good's Gone
[4] La-La-La-Lies
[5] Much Too Much
[6] My Generation (Stereo)
[7] The Kids Are Alright
[8] Please Please Please
[9] It's Not True
[10] I'm A Man
[11] A Leagal Matter
[12] The Ox
[13] Circles

BONUS TRACKS:
[14] I Can't Explain
[15] Bald Headed Woman
[16] Daddy Rolling Stone

DISC 2:
ADDITIONAL BONUS TRACKS:
[1] Leaving Here
[2] Lubie (Come Back Home)
[3] Shout And Shimmy
[4] (Love Is Like A) Heat Wave
[5] Motoring
[6] Anytime You Want Me
[7] Anyhow, Anywhere, Anyway
[8] Instant Party Mixture
[9] I Don't Mind
[10] The Good's Gone
[11] My Generation
[12] Anytime You Want Me

MONAURAL VERSIONS WITH GUITAR OVERDUBS:
[13] A Legal Matter
[14] My Generation

CREDIT
Produced by Shel Talmy
Roger Daltrey: Lead Vocals
Pete Townshend: Guitar, Vocals
John Entwistle: Bass, Vocals
Keith Moon: Drums, Percussion


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