コテコテな選曲のアニマルズ、ファースト・アルバム。
意外や端正なサウンドなのだ。
オススメ度:★★★★
オリジナル・リリース:1964年10月
R&B系のブリティッシュ・ビート・バンドの中でも、
ロンドン出身ではない代表格のバンド、アニマルズ。
そのファースト・アルバムがこれだが全てブルース、R&Bのカヴァー曲、
その選ばれた曲を見てもコテコテ。
[3],[7],[11]とジョン・リー・フッカーを3曲というのはスゴイし、
チャック・ベリーの[10],[12]、ボ・ディドリーの[1]、リトル・リチャードの[6]と
ロックン・ロール御三家の登場。
そしてファッツ・ドミノの[4],[5]、ラリー・ウィリアムス[8]、レイ・チャールズ[9]などの
ニュー・オーリンズ系も勢揃い。
ここでカヴァーされたのがそのままスタンダード化したような感じだ。
・・・で、これらのコテコテ・ナンバーが、
ヒット職人プロデューサー、ミッキー・モストのおかげか、
ポップなキーボードを弾くアラン・プライスのおかげか、
影の実力者、ギターのヒルトン・ヴァレンタインのおかげか、
EMIの技術の高さかは知らないけれど、
実に端正に仕上がってるのだ。
意外やドロドロっとした感じはなく、
エリック・バードンの荒っぽくもメロディー・ラインのハッキリとした歌いっぷりと、
クリーンなサウンドによって実に聴きやすいのだ。
ここら辺りが、ヒットした要因だろうな。
しかし、スロー・ブルースの[7]をやっちゃったのはスゴイし、
[11]は、サスガにパワフルっす。
実際のライヴでは、すさまじくパワー全開、野獣魂ムンムンなんだろうけど・・・
アルバムでは全般的にちょいと上品すぎたかな。
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THE ANIMALS / THE ANIMALS
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[1] Story Of Bo Diddley [2] Bury My Body [3] Dimples [4] I've Been Around [5] I'm In Love Again [6] The Girl Can't Help It [7] I'm Mad Again [8] She Said Yeh [9] Right Time [10] Memphis Tennessee [11] Boom Boom [12] Around And Around |
このアルバムの曲のオリジナル・アーティスト!
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THE VEE-JAY BRITISH HITS ジョン・リー・フッカーの[3],[11]は、 このヴィー・ジェイ編集盤でチェック! 脅威のブギ・オヤジっす。 |