超洗練、究極のホワイト・ソウル・サウンド。
オススメ度:★★★★★
このアルバムは60年代の活動期間中はオリジナル・アルバムを出すことができなかった
アクションのモッズ時代の編集盤。
どの曲をとっても完成度が抜群で売れなかったのがホントに不思議ですなぁ。
まずは代表曲である[5]を聴いてみよう。
モッズ定番のモータウン・ナンバーのカバー。
そしてパワー・コード主体のカッティング・ギターに、ブリブリとうなるベース。
さらにはファルセットのコーラス。
極め付けはソウルフルな渋い声を持つレジー・キングのヴォーカル。
モッズのポイントはこれでもかっ...というくらい押さえてある。
いやぁでもホントよくできてるよなぁ。
曲はシンプルながらメロディアスかつキャッチー。
ツボをしっかり押さえたアレンジは練りに練られまくっている。
メインとコーラスの掛け合いもキマリまくって、
オリジナルであるマーヴェレッツより断然カッコイー。
これが活動時にフル・アルバムを1枚も出せなかった程、人気のなかったバンドの音か?
このコンピは超実力バンド、アクションのシングル数枚と、
レコーディングはされていたらしいが、当時発表されなかった、
超洗練、究極のホワイト・ソウル・サウンドの恐るべし全17曲だ。
曲調も変に飛び出さない程度にバラエティにとんでいる。
さらにプロデュースはなんと、ビートルズで有名なジョージ・マーティンなのだ。
なんとなくアレンジにビートルズっぽいとこがあるね。
最初の[1]/[2]がデビュー・シングル。両面カバーでさわやかソウル。
そして[5]/[6]、[9]/[10]、[11]/[12]、[17]/[16]がそのシングル曲のカップリング。
シングル発売順の流れで聴くと、その進化の過程がよーくわかるのだ。
さてさてこの中でもとびきりカッコイー1曲を紹介しときましょう。
それは[9]だ。モーリス・マクアリスター&ザ・ラディアンツのカバー曲らしいが、
オリジナルはバンド名すら知らない。(チェス系列のグループらしい)
低重心グルーヴにファルセット・コーラスがからまるそのサウンドはハナマル。
これ聴くと無性にバンドがやりたくなる。
いやぁカッコイー。
...とくると単純にこりゃカッコイーと大絶賛しそうなもんだが、
その完成度の高さからか、スリルに欠け、少々迫力不足。
ちょいと上品すぎやしませんか?
...と思っちゃった方!
(おいらも最初これを聴いた時、そう思った。)
BBC録音「 UPTIGHT AND OUTASIGHT 」を聴いてから、
またこちらを聴きなおしてください。
ポップで洗練されたサウンドの裏に隠されたグルーヴが腰にジワジワと染み込んできますゼ!
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ACTION PACKED / THE ACTION
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[1] Land Of A Thousand Dances [2] In My Lonely Room [3] Harlem Shuffle [4] I Love You (Yeah!) [5] I'll Keep On Holding On [6] Hey Sha-Lo-Ney [7] Just Once In My Life [8] Wasn't It You? [9] Baby You've Got It [10] Since I Lost My Baby [11] Never Ever [12] Twenty Fourth Hour [13] The Place [14] Come On, Come With Me [15] The Cissy [16] Something Has Hit Me [17] Shadows And Reflections |
CREDIT
Produced by George Martin
Reggie King: Vocals
Alan King: Guitar
Pete Watson: Guitar
Mike Evans: Bass
Roger Powell: Drums
Reggie King: Vocals
Alan King: Guitar
Pete Watson: Guitar
Mike Evans: Bass
Roger Powell: Drums