R&Bベースなのに、他のブリティッシュ・ビートはひと味もふた味も違うアルバム、ビギン・ヒア。
哀愁漂うR&Bビート・サウンドを出すバンドなんてゾンビーズだけ。

オススメ度:★★★★★
ゾンビーズのファースト・アルバム。
最初からして既にゾンビーズ・ワールドが展開されるのだ。
カバー曲は他のビート・バンド同様R&Bカバーが中心の選曲だけれど、他のバンドとはちょいと違う。
ビート・サウンドの中に哀愁がただよっているのだ。くーっ、タマランぜぃ。
その独特の哀愁R&Bビートはソウルフルって印象ではないけれど、
熱い息吹はすぐそこまで感じる。
ボー・ディドリーの[1]で始まり、[6]はミラクルズ/サム・クックのメドレー。
レイ・チャールズの[8]、ソロモン・バークの[9]。
極めつけはキーボードのロッドが歌う(ハープもロッドだ)ラストの[14]。
マディー・ウォーターズの定番グルーヴィー・ナンバーで締めくくる。
決してクロいサウンドじゃぁないけれど、カッコイーものはカッコイーのだ。
そしてゾンビーズが他のバンドとはひと味もふた味も違うのはワルツの[2]。
おなじみスタンダードのカバーだが、このアレンジは突き抜けている。
(当時のビート・バンドでの同曲はイモくさいアレンジばかり。)
哀愁がぷんぷんと漂って、もうゾクゾクっとくる。マジ絶品!
さらにブッチギリの差を見せつけるのが、デヴュー曲の[7]。
キーボード、ロッド・アージェントのオリジナルだ。
これを聴きたまえ。この雰囲気、誰にも真似できない。
ジョン・レノンがビックラこいたというのは無理もない。
その他のオリジナル曲も、ロッドのオルガン、クリスのベースを中心に
組み立てられたおしゃれなアレンジでつつまれ、
コリンのため息混じりのヴォーカルが入る。[4]ではバックなしでこの聴き応え。
そして、ひかえめだが印象的なフレーズを散りばめるギターのポール。
アイデア豊かなヒューのドラミングでもう無限の広がりをみせる。
こんな音はゾンビーズならでは。
まだオリジナル・レパートリーが少なかったためカバー曲も多いけれど
サウンドの完成度はメチャ高い。
ホント素晴らしすぎるデヴュー・アルバムなのだ。
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BEGIN HERE / THE ZOMBIES
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[1] Road Runner [2] Summertime [3] I Can't Make Up My Mind [4] The Way I Feel Inside [5] Work 'n' Play [6] You Really Got A Hold On Me / Bring It On Home To Me [7] She's Not There [8] Sticks And Stones [9] Can't Nobody Love You [10] Woman [11] I Don't Want To Know [12] I Remember When I Loved Her [13] What More Can I Do [14] I Got My Mojo Working |