LITTLE GAMES / THE YARDBIRDS
リトル・ゲームス / ザ・ヤードバーズ

オススメ度：★★★☆

ヤードバーズのアルバムはあちらこちらでバラバラに編集され、
ちょっとわかりずらい。
このアルバムも当時、アメリカのみで発売された、
ジミー・ペイジ時代の唯一のスタジオ録音。

ハッキリ言って内容的にはイマイチで完成度は低いけれど、
聴く分にはそれなりに面白いアルバムである。

また[11],[12],[13],[15],[16],[17]のシングル曲に
[14],[18]の制作時の未発表曲も収録。

各楽曲はいまひとつヌケきらない中途半端な印象。
カッコイーと思える曲は[1],[4]くらいか？
ベースのポール・サミュエル・スミスがいなくなったこともそうだし、
ジミー・ペイジを除くメンバーに
そもそもバンドに対する気力が失せていることも原因だろう。

なんとしてもヒット・アルバムを作ろうとするプロデューサーのミッキー・モスト。
しかしここでは、ヘンテコにポップな風味を加えていることによって
明らかに曲の鮮度が落ちている。
アレンジ面でも、バンドの力量不足のためか、
あれもこれもと取り入れようとするジミー・ペイジの懲りすぎが災いしたか、
とにかくとっ散らかった印象がある。

しかし、そのバラバラなところがこのアルバムの聴き所でもあるという悩ましい１枚。

当然のようにこの後、各メンバーがちりじりとなり、
ヤードバーズとして、ひと儲けしようとジミー・ペイジを中心に、
新しいメンバーでニュー・ヤードバーズとして始動。
それはそのままレッド・ツェッペリンとなり大儲けしたのはご存知のとおり。

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