フェイセズ脱退後にロニー・レインが出した最初のソロ。
とにかく曲、メロディが素晴らしい。
オススメ度:★★★★☆
オリジナル・リリース:1974年
ズバリ、ジャケットの雰囲気と同様の、
淡い味わいの実に素晴らしいアルバムである。
・・・が、最初に白状してしまおう。
スモール・フェイセズが好きだったおいらが
このアルバムを最初に聴いたときの正直な感想は、
パッとしないし、地味だなぁ・・・てなところ。
スモール・フェイセズ、そしてフェイセズのロック的なビートの方に
魅力を感じていたおいらの腰には、
このアルバムのフォーキーなサウンドが、どうにも物足りなかったのである。
スモール・フェイセズやフェイセズのアルバムにも、
ロニー・レイン主導のアコースティックな感じの曲は収録されていたけれど、
やはりロック的な曲の方が断然好きだったのだ。
しかし、このアルバムで絶妙のサポートを聴かせてくれる
グリース・バンドのブルース・ロウランド、ベニー・ギャラガーとグレアム・ライル、
ブロッサム・トゥーズのケヴィン・ウエストレイクらのパブロック人脈などからも、
このアルバムを聴きかえすことも少なくなく、
次第に収録されている曲が、なんだかいいアルバムだなぁ・・・と気づきはじめた。
ロニー・レインがフェイセズを脱退し、
ソロとして最初に出したアルバムがコレ『 ANYMORE FOR ANYMORE 』なのだが、
とにかく曲、メロディーが素晴らしいのだ。
ロニーのソロ4枚の中ではおいらは1番これが好きだな。
しっとりとした感触の[2]、
タイトル曲[9]なんて、なんともいえないではないか。
極めつけは[5]だろうか。
曲作りのセンスの良さが染み出ている。
アレンジもニクイばかりで思わずホロッとくる。
もちろんスティーヴ・マリオットやロッド・スチュワートのような派手さは無いけれど、
ロニー・レイン自身のヴォーカルも実に楽しそうだ。
スモール・フェイセズ、フェイセズ経由でこのアルバムにたどり着き、
もしもアレッ?と思っても、手放さないでほしい。
後にジワリジワリと良さが染み込んでくるハズですから。
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[1] Careless Love [2] Don't You Cry For Me [3] Bye And Bye (Gonna See The King) [4] Silk Stockings [5] The Poacher [6] Roll On Babe [7] Tell Everyone [8] Amelia Earhart's Last Flight [9] Anymore For Anymore [10] Only A Bird In A Gilded Cage [11] Chicken Wired |
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