THE HOWLIN' WOLF ALBUM / HOWLIN' WOLF
ハウリン・ウルフ・アルバム / ハウリン・ウルフ

ハウリン・ウルフ本人も嫌いな凶悪レコード！
超強引サイケデリック・ブルースなアルバムなのだ。

オススメ度：★★★★
オリジナル・リリース：1969年

間違いなく変なアルバムである。

ブルース・ファンの間では「なかったこと」になっている、
・・・らしい、アルバムである。

ジャケットにもデカデカとこう書かれている・・・

This is Howlin' Wolf's new album.
He doesn't like it.
He didn't like his electric guitar at first either.

なんとまぁ、当時58歳、
ハウリン・ウルフ本人も嫌いなアルバムなのだ！

本人が何でそんなに嫌いかって、
曲目を見れば有名曲がズラリですが、
原曲の跡形なし、ファズ、ワウワウ全開、
うにょうにょの超強引サイケデリック・サウンドだからです。

まぁ当時のサイケ・ロック・ブームに便乗したもので、
頑固オヤジには受け入れがたいものだったんでしょう。
アルバムの途中でも、オヤジがなんか言ってますなぁ。

それにしても、このサウンドにハウリン・ウルフのあのダミ声ヴォーカル。
かなり強烈っす！

間違ってもハウリン・ウルフをどれか１枚という方は、
やめとくが無難です。

あのブリティッシュ・ビート定番曲、[3]《 Smokestack Lightning 》なんて、
リフは解体、怪しいフルートまで入って頭がフニャフニャになります。

ローリング・ストーンズのカバー・ヒット[6]《 The Red Rooster 》も同様。
ワケわからんが、変すぎておもしれー。


これにハマっちゃった人は、このアルバムの姉妹編、
マディー・ウォーターズの『 ELECTRIC MUD 』もありますぜぃ・・・

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