なんともうれしいジュリアン・テンプル監督によるドキュメンタリー映画、
ドクター・フィールグッドの誕生とその背景を知るにはコレ!
オススメ度:★★★★☆
オリジナル・リリース:2010年
ジュリアン・テンプル監督によるドクター・フィールグッドのドキュメンタリー映画
「OIL CITY CONFIDENTIAL」のDVD。
なんといっても、一般的にはマイナーな存在であるドクター・フィールグッドが、
こうして映画となったというだけでも涙、涙、涙であります。
まずはジュリアン・テンプルに拍手。パチパチパチ!
その内容は・・・
ロンドンを流れるテムズ川河口のデルタ地帯、
キャンヴェイ・アイランドという石油精製工場がある島で結成された偉大なるバンド、
ドクター・フィールグッドが生まれた背景と人気バンドとなっていく様子、
そして、人気絶頂の時にバンドのキーマンであった
ウィルコ・ジョンソンの離脱に焦点があてられています。
まぁ人気バンドだったといっても、その絶頂期はほんのわずかな期間だったし、
パブでのライヴがメインの活動だったので当時の良質な映像があまり無いのか、
ライヴ・シーンは少なめ。
ブートなどでは、もう少し映像があるので
あの圧倒的なライヴをもうちょい見せてほしかった気も・・・
リー、ウィルコ、スパーコ、ビッグ・フィガーの4人がそろった、
当時の動く姿をもっとたっぷりと拝みたかったけれど、
そちらの楽しみはまた別の機会にとっておきましょう。
まずは初っ端、ウィルコ・ジョンソンの登場に笑わせてくれます。
そのウィルコが進行役となって
地元キャンヴェイ・アイランドを背景に
話す、踊る、弾く、歌う・・・と大フィーチャー。
そしてスパーコやビッグ・フィガー、マネージャのクリス・フェンウィックらの回想、
リー・ブリローの生前のインターヴューをからめて話は進んでいく。
その口から出てくるキーワードの数々は
もうファンならうれしいものばかり。
ローリング・ストーンズやハウリン・ウルフ、
ジョニー・キッド&パイレーツにミック・グリーンはもちろん、
地元のヒーロー、ミッキー・ジャップやその相棒ギターリスト、モー・ウィザムなどは、
何度も話に登場し敬意を表しています。
そして、ヴォーカリスト&バンマスのリー・ブリローが
いかにフロントマンとしての優れていて知的な男だったか!
そして、ギターリスト&ソングライターのウィルコ・ジョンソンが
いかに天才的で変人であったか!?
それらが、数々の発言から浮かび上がってきます。
ウィルコ自身の口から語られる、ドクター・フィールグッドを離れた経緯は
間違いなくおさえておきたいトコでしょう。
意外やパンクへの導火線となったウンヌンの話しは、
サッパリとふれられる程度。
監督であるジュリアン・テンプル自身がドクター・フィールグッドのファンであったらしく、
この映画で描きたかったのは、
キャンヴェイ・アイランドという地とドクター・フィールグッドというバンドの関係性。
70年代のプログレやグラム・ロックやらが流行っていた時期に、
ドクター・フィールグッドがいかに特異な存在だったか!
そしてバンドを生み出したキャンヴェイ・アイランドは、
イギリス人にとってさえ特異なところだったという。
ボリュームたっぷりの本編106分、
お楽しみあれ!
それにしてもウィルコ・ジョンソン。
この人の思考回路はタダモノではありません。
ハッキリ言って常人離れしてます・・・
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