ガレージ、パンクの元祖、ダウンライナーズ・セクトのファースト・アルバム。
ザラザラで荒っぽいサウンドは意外にファンキー!
オススメ度:★★★★☆
オリジナル・リリース:1964年12月
まさにガレージ・バンド、パンク・バンドの元祖といったサウンドで、
ストレートで荒っぽく、ドン・クレイン、キース・グラントの
ダミ声ヴォーカルと合わさってザラザラとした感触。
全編R&Bカバーにほんのちょっぴりのオリジナル曲を交えてタルい部分はなし。
[4]〜[6]のチャック・ベリー3連発もある。
もうアルバム全編「せーの!」で録ったような勢いで、一気に駆け抜けるのだ。
チャック・ベリーに加えてボ・ディドリー、ジミー・リードのカバーなど
ローリング・ストーンズのファーストにルーツがかなり近いが、
ストーンズが端正に聴こえてくるほど荒い。
ちなみに[2]のピアノはストーンズの6番目のメンバーとして有名なスチュ。
このガチャガチャ感、バタバタ感は、
なんとなくキンクスのファーストの方が近いかなぁ。
それによく言われるように、たしかにプリティー・シングスの
ファーストの音にもよく似た雰囲気がある。
しかし、あそこまで重くないしブルーな感じもない。
まぁとにかく、ハッキリ言おう。
間違いなく、ドン&キースは聴き手のコト、なーーんにも考えていない。
・・・というか俺達は楽しんでやりたい放題プレイするから、
おまえらも自由に聴いてくれィ!
なんて感じじゃないかな。
しかしある意味、それが良かった。
実際、このバンドにはファンキーでコミカルなノリがあるし、
これ聴いていると本人達の楽しさがホント伝わってくるんで
思わずコチラもニンヤリしてきちゃうのだ。
ボーナス・トラックにはアルバムに入らなかった、シングルの曲が追加。
これらもアルバムの曲と同じノリ。
カッコいーリフの[17]はおいらのお気に入りナンバー。
さらにRepertoire盤はうれしいことにスペシャル・ボーナスとして、
ノリが堅くて笑えるデモ録音の[19],[20]。
そしてコロンビア・デビュー直前に出したEPの曲[21]〜[24]が入っている。
この4曲はライヴ音源でギターが早弾きなんかしてたりして、
これまた笑えちゃったりするのだ。
なんだか一緒にいると楽しそうなヤツラですな!
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[1] Hurt By Love [2] One Ugly Child [3] Lonely And Blue [4] Our Little Rendezvous [5] Guitar Boogie [6] Too Much Monkey Business [7] Sect Appeal [8] Baby What's On Your Mind [9] Cops And Robbers [10] Easy Rider [11] Bloodhound [12] Bright Lights [13] I Wanna Put A Tiger In Your Tank [14] Be A Sect Maniac BONUS TRACKS: [15] Baby What's Wrong [16] Little Egypt [17] Find Out What's Happening [18] Insecticide SPECIAL BONUS: Demo recording from 1963: [19] Cadillac [20] Roll Over Beethoven Taken from Live EP 'Nite In Gt. Newport Street' [21] Beautiful Delilah [22] Shame, Shame, Shame [23] Green Onions [24] Nursery Rhymes |
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