このアルバムからパブロックらしいポップン・ロールが全開。
ヴァラエティにとんだごちゃまぜサウンド。
オススメ度:★★★★
オリジナル・リリース:1972年9月
フォークやカントリー風のサウンドだった前作から、よりポップになった
ブリンズリー・シュウォーツの4枚目のアルバム。
ジャケットがあまりにもトホホ・・・
このアルバムからサウンドが一気に余裕が出てきた感じがします。
ありとあらゆるスタイルのごちゃ混ぜ感覚も絶妙。
初っ端[1]〜[3]でユルいグルーヴが全開。
軽めのノリがパブでプレイされるとホント似合いそうです。
[5]では、ブリティッシュ・ファンにはおなじみビートルズの
《 I Call Your Name 》のイントロが・・・
この辺のシャレ具合も実に絶妙!
なんとなくアルバム全体の雰囲気も、
60年代のマージー・ビート・バンドのような感じがありますな。
ビートルズやジェリー・&ザ・ペース・メイカーズなどそれらのバンドは、
ドイツのハンブルグに渡って、クラブで鍛えに鍛えたプレイをして、
実力を磨いたし、そのレパートリーもヴァラエティにとんだもの。
ブリンズリーズもパブで鍛えに鍛えたプレイをして、
自然とそのレパートリーもヴァラエティにとんだものになり、
なんとなく似たような環境で、
似たようなサウンドになっていったのではと思えます。
ジャズっぽくキメたコジャレた[6]や、
ボブ・アンドリュースのピアノが踊るクリス・ケナーの
ニュー・オーリンズ・クラシック[7]も、雰囲気ばっちり。
なかなか器用なバンドで、その実力が高いことがアリアリとわかります。
実はこのアルバムは、ロックフィールド・スタジオでの録音。
ロックフィールドといえば、デイヴ・エドモンズも経営に参加しているスタジオ。
このアルバムの録音中に、デイヴはフラッとスタジオに現れてPA卓をいじるや、
そのサウンド・メイクの素晴らしさに、ニック・ロウはぶったまげたとか。
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[1] It's Been So Long [2] Happy Doing What We're Doing [3] Surrender To The Rhythm [4] Don't Lose Your Grip On Love [5] Nervous On The Road (But Can't Stay At Home) [6] Feel A Little Funky [7] I Like It Like That [8] Brand New You, Brand New Me [9] Home In My Hand [10] Why, Why, Why, Why, Why |
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PAST MASTERS VOLUME ONE / THE BEATLES おなじみビートルズ。《 I Call Your Name 》を収録。 |
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