「ザ・ベスト・オブ」というアルバム・タイトルですが、要注意!
半数ほどが再録音曲、未発表テイクだったりします。
オススメ度:★★★★☆
この編集盤はVol.1とVol.2の2枚あって
モンティに替わってブロックヘッズ経由のドラマー、
ディラン・ハウが参加しての再録音曲も収録したもの。
いきなりですが、まずこの編集盤の悪いところ。
「ザ・ベスト・オブ」というアルバム・タイトルでこの内容はないでしょう。
収録されている曲タイトルだけ見れば
『 ICE ON THE MOTORWAY 』、『 GOING BACK HOME 』、『 BARBED WIRE BLUES 』
からのアルバム収録曲を中心にセレクトしてあり、
既にあるベスト『 BACK IN THE NIGHT / WILKO JOHNSON 』の拡大盤のように思える。
ところが実際は半数ほどが未発表の別テイクやら、
新トリオでの再録音曲だったりするので注意が必要なのだ。
そして、この編集盤の良いところ。
それらの別テイクやら再録音曲やらが
ちょっとラフでライヴ感があって実にカッコいーのだ!
「ザ・ベスト・オブ」だが、ウィルコ入門盤としてはオススメしにくいんだけれど、
収録曲そのものは聴き応えがあり腰にくるプレイが連発だから悩ましい。
新しいドラマーのディラン・ハウはシンプルながらもいい感じ。
何度か書いたけど、前ドラマーのモンティとは
どうもベースのノーマンと微妙なノリのズレをおいらは感じていたけれど
この編集盤で聴く限りノーマン=ディランのコンビは非常に相性が良いように思える。
それがウィルコにも良い影響を与えたのか、
リラックスしたとこがありながらも、
キレのあるプレイの数々を聴かせてくれる。
そしてウィルコ、ノーマン、ディランの3人による一体感が
実に気持ちいーのだ。
どうせなら、再録音曲だけを集めて
ウィルコ・ジョンソン・セルフ・カヴァーとした
オリジナル・アルバムとして発売しても良かったかも。
また、未発表テイクも同様に素晴らしい。
ウィルコ、ノーマン、サヴの3人で収録された時期からのテイクのようで、
これまたライヴ感があってかなり良い出来。
特にVol.1[7]《 When I'm Gone 》は、かなりシビレます。
これまた、どうせならもう1枚は未発表テイクだけを集めたアルバムでも良かったな。
ということで、この編集盤のコンセプトは疑問だけれど
収録曲そのものの内容はオススメだったりするから困った編集盤だ。
どれが再録音で、どれが未発表テイクなのか
各曲の詳細はこちらTHE BEST OF WILKO JOHNSON VOLUME 2につづく
|
[輸入盤] 国内盤と収録曲は同じ。 >> Amazonで詳細を見る! |
|
[国内盤] MSIの国内仕様は輸入盤に、帯、日本語解説付き、歌詞は無しです。 >> Amazonで詳細を見る! |
|
[MP3] スグに聴きたい!お手軽にMP3ダウンロードという方はコチラ! >> Amazonで詳細を見る! |
オンライン中古CDショップ【BEAT-NET RECORDS】 ⇒ WILKO JOHNSON(ウィルコ・ジョンソン)のページはコチラ |
THE BEST OF WILKO JOHNSON VOLUME 1 / WILKO JOHNSON [1] Some Kind Of Hero [2] Back In The Night [3] Cairo Blues [4] Paradise [5] Keep On Loving You [6] Come Back And Love Me [7] When I'm Gone [8] Ice On The Motorway [9] She's Good Like That [10] The Beautiful Madrilena [11] Sneaking Suspicion [12] Underneath |
⇒ ウィルコ・ジョンソン・ガイド(WILKO JOHNSON)のトップ
⇒ BEAT-NET 60年代ブリティッシュ・ビート~パブロック アルバム・ガイドのトップ