本人達の意向に反したサウンドで不満の1枚らしい、
・・・が、ブリティッシュ・ポップ・サイケなサウンドが実にカッコよし!
オススメ度:★★★★☆
オリジナル・リリース:1967年5月
前作『 GET THE PICTURE? 』とはうってかわって、ガレージ色が一気に後退。
アコースティックかつ時代に合わせてかサイケな曲調に。
さらにオーケストラも入って、全体的にポップな感じである。
でも曲によってはR&B色を感じさせてくれ、
[4],[9],[11]とかのファンキーなノリはさすがプリティ・シングスっす。
しかしブライアン・ペンドルトン、ジョン・スタックスと
オリジナル・メンバーが脱退し、バンドは混乱状態だったらしい。
それでも、すべてオリジナルで構成された曲の完成度は素晴らしく、
バラエティに富んだ各曲は、かなり楽しめるし
カッコよいアルバムなのだ。
・・・だが売れなかったらしい・・・
ちなみに、このアルバムで聴けるブラス隊(ティルズレイ・オーケストラ)は
バンドが作ったマスターテープにプロデューサーが勝手にダビングしたらしく、
プリティーズはノー・タッチ。
メンバーはこれを相当不満に思っているらしく、
フィル・メイに言わせると最悪だとか。
・・ということはバンドが意図した音は
かなりシンプルでアコースティックなサウンドだったということ。
今ではボーナス・トラックとして何曲かダビング無しのヴァージョンが聴けますが、
それを聴くと[15],[16]などのノリの良い曲はストレートに腰にきますが、
ブラス隊入りも原曲のイメージを壊すことなく
いい味を出してますし、どちらも捨てがたい。
どうせならブラス隊有りヴァージョン、
無しヴァージョンのそれぞれでアルバム全曲聴いてみたいですね。
さらにボーナス・トラックでは同時期のシングルが収録されていて、
本国では[13]/[14]、[15]/Buzz The Jerk(GET THE PICTURE収録)というカップリング。
[13]はおなじみキンクスのナンバーをカッコよく決めてます。
ところで
プリティ・シングスとキンクスって似てるなぁ・・・と思いませんか。
特にフィル・メイとレイ・デイヴィスの思考が。
B面の[14]は、前アルバム「GET THE PICTURE?」あたりのノリで、
イントロがMG'Sライク。うーんやっぱカッコいー。
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