ミッキー・ジャップのBBC録音。
思わずドクター・フィールグッドのルーツめぐりをしてしまうアルバム。
オススメ度:★★★★
オリジナル・リリース:2004年4月
いやぁ、こんなアーティストまでBBCのアルバム化されるんですねぇ。
パブロック界の裏ヒーロー、ミッキー・ジャップである。
白いチャック・ベリーだのと呼ばれ、
ドクター・フィールグッドをはじめ、
ニック・ロウ、デイヴ・エドマンズなどのパブロックの面々が絶賛するそのサウンドは、
なんとなくギター・サウンド主体のビート・サウンドを想像してしまうけれど、
各スタジオ盤のアルバムで聴くと、意外や緩めのビートものや、
ニュー・ウェイヴがかったポップ調の曲が多い。
「ありゃ、りゃぁー」という場合にこのBBC。
ギター・サウンド主体のロック・サウンドなのである。
1978年から79年の4回分から収録されているが、
時期的にはソロになったばかりの頃。
名盤『 JUPPANESE 』の発売前後から、
次のアルバム『 LONG DISTANCE ROMANCER 』発売後まで。
当然ながらプレイされている曲もそれらのアルバムからが多い。
やっぱり驚きはメドレーの[12]。
あのドクター・フィールグッドのファースト・アルバム
『 DOWN BY THE JETTY 』の最後の曲であるライヴでもプレイされていた
《 Boney Moroney 》とのメドレーでアレンジも実に似ている。
ドクター・フィールグッドと同じ出身地キャンベイ・アイランドの先輩、
ミッキー・ジャップ率いるレジェンドがひょっとするとこんな感じでライブでやっていたのを
フィールグッドがカバーしたのかも・・・なーんて考えると実に楽しい。
[5]の収録もうれしいし、
思わずドクター・フィールグッドのルーツめぐりをしてしまうアルバム。
ニック・ロウにNG出した[6]も、
ちゃっかりとニック・ロウ・バージョンに近いアレンジでプレイ。
さすがヒネクレ者。
さて、ちょっとした目玉が後半の[13]~[18]。
レジェンド時代のギターリストで、
ウイルコ・ジョンソンがアマチュア時代に聴きまくった
モー・ウィザムとのセッション。
なかなか渋くブルージーにアコースティックできめたりしてます。
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LIVE AT THE BBC / MICKEY JUPP Mickey Jupp Band 1978/6/29 Peel Session: [1] Cheque Book [2] Daisy Mayes [3] Anything You Can Do Mickey Jupp & The Cable Layers 1978/11/21 Stuart Coleman Session: [4] Making Friends [5] Down At The Doctors [6] Switchboard Susan [7] Guitarpicker Slim [8] So Long Mickey Jupp Band 1979/12/22 BBC In Concert: [9] You Made A Fool Out Of Me [10] Shortlist [11] St James Infirmary [12] Boney Moronie / Sweet Little Rock'n'Roller Mickey Jupp & Mo Witham 1978/4/3 BBC In Concert: [13] Guitarpicker Slim [14] Wrong Food [15] Pilot [16] Make It Fly [17] Hole In My Pocket [18] Cheque Book |
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