COLUMN
Ah Pub Rock
パブ・ロックって...

「パブ・ロック」であるが、おいらは特にこのジャンルにこだわっているわけではない。
ただドクター・フィールグッドという超スペシャルなバンドが、
この「パブ・ロック」の代表バンドのように扱われているので、
ただのキーワードの１つと思っている。

まぁ「パブ・ロック」ってのがごった煮的なもので、
R&Bあり、ロックあり、ポップあり、レゲエありとなんでもござれ。
「パブ」を中心にライヴ活動してるバンドっつたらイギリスのほとんどのバンドじゃねえか、
...って感じでわけわからない。
一般的には70年代中期頃のパンク前夜に活動していた
今ひとつ売れなかった(からパブでしか演奏できなかった)バンドを指すんでしょうね。

とにかくイギリスのパブってのは、
日本のもの(女性に酒ついでもらって、おしゃべりして、カラオケ...というの)とは違うのはご承知の通り。
お酒も飲めて、美味くて安い食事もできて、しかもご近所の憩いの場と化し、
しかもすんばらしーライヴも聴けるという優れものである。
そんな所でやるんで、当然盛り上がるし、アーティストも手を抜けばブーイングの嵐。
鍛えられ、さらに磨きをかけて趣向をこらし職人となっていく
...そんな所なのである。ぜひご体験を！

ということは、パブ・ロック・バンドというのは鍛えぬかれた国民の為の良質のバンド
と定義できるのである。
ただなんでも有なので、サウンドは多種多様。
パブ・ロック・バンドといわれていても、いまいち馴染めないバンドもある。

RECOMMENDED ALBUMS

おいらのお気に入りは、やっぱビート系。そのお勧めのアルバムを１０枚。

	THE LONDON R&B SESSIONS / VA やっぱこれが決定版だな。この感じ、この雰囲気。そして最高のパフォーマンス。これぞパブ・ロック、ほんとカッコよすぎ！
	STUPIDITY / DR.FEELGOOD ドクター・フィールグッドのパブではないけどサイコーなライヴ・アルバム。しかも全英No.1というパブ・ロックの常識を超えた恐るべし１枚。とにかく聴くべし、聴くべし。
	WATCH OUT / WILKO JOHNSON もろパブのエキサイティングなアルバム。この存在、姿勢、職人的なプレイ、すべてにおいて先生と呼ばせていただきます。
	SAVE THE WAIL / LEW LEWIS REFORMER 驚異のハーピスト、ルー・ルイス。アルバム１枚残してくれただけでも、もうけもの。その内容まで奇跡的にカッコイー！
	SECONDS OF PLEASURE / ROCKPILE デイヴ・エドマンズ、ニック・ロウ。このヒーロー二人が双頭で組んだ、驚異的良質アルバム。パブ版FAB4ともいわれる偉大なバンドの唯一のアルバム！
	SPEEDBALL +11 パブ・ロックはどこかアマチュアチック。そんな精神大爆発の１枚。カッコイーもんは、みんな真似したくなっちゃうのだ！
	OFFICIAL BLUES BAND BOOTLEG ALBUM かつての大物も、やっぱりパブでのライヴが大好き。好きな音楽を自由に楽しめれば、それでいいのだ。やっぱりみんな、ただのパブ・ロッカー！
	JUPPANESE 売れない、ひねくれもの、オヤジギャグと３拍子そろった、裏バン、元祖パブ・ロッカー。このユルいカッコよさは、そう簡単には真似できない。
	THE J. GEILS BAND / THE J. GEILS BAND イギリスのパブ・バンドが勇気づけられた１枚。みんな「Wait」のカバーやってるしね。ライヴもスペシャルなアメリカン・パブ・バンドなのだ。
	FLAMINGO / THE FLAMIN' GROOVIES イギリスのバンドではないが、サイコーな１枚。どこからともなく漂うインチキ臭く、チープな感覚。そこがまたなんとも愛らしいのだ。

UPDATED 2004/1/1.

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