ザ・ローリング・ストーンズ・ガイド

GOT LIVE IF YOU WANT IT! / THE ROLLING STONES

なんだかいい意味でも悪い意味でも凄い60年代のライヴ盤。
ストーンズの初期ワイルドさがにじみ出てます!

GOT LIVE IF YOU WANT IT! / THE ROLLING STONES

オススメ度:★★★★
オリジナル・リリース:1966年12月

1966年の英国ツアーで録音されたライヴ。

なんだか妙な勢いがあってすさまじい。ストーンズの当時のワイルドさがよーくわかりますなぁ。

ちなみにこれはUS仕様でのライヴ・アルバムで、同名タイトルのUK仕様は、まったく別のライヴ音源でEPとしてお先に発売、(このUK仕様のライヴの方がいい感じなので、是非とも未発表曲など含めたまとまった形でCD化してほしい!)2曲が「DECEMBER'S CHILDREN」で聴けます。

それだけでもまぎらわしいのに、このライヴ・アルバム、なにかとお騒がせ。

まずは、ライヴの場所、日付が怪しい事。

そして、ディスクによって、収録曲のテイクがコロコロと変ること。

さらには、かなりの曲でヴォーカルを録り直しているらしいこと。([3]あたりも音をかぶせてると思うな)

さらにさらに、[5],[6]はスタジオ録音での音に歓声のみ加えていること。

まぁなんともいいかげんというかインチキくさいライヴ・アルバムだけれど、妙にパワフルで凄い勢いなのだ。

アップテンポの曲などはさらにスピードアップして、ひたすら飛ばしまくる。

スタジオ・アルバム「AFTERMATH」では、おとなしめのアレンジだった[1]なんか、音の悪さはともかくブリブリしてて、こちらのバージョンの方がいい感じ。

80年代のライヴ・アルバム「STILL LIFE」でも基本的にこの雰囲気でプレイされていたんで、元々この曲はこういったタイプだったのかも。

でも[3]みたいなシットリとした曲なんかもライヴでプレイしてたようで、意外と押し引きのあるステージをやっていたみたい。

でも、やっぱりなんといってもカッコイーのが[4]。各楽器のカラミがホントたまらなくシビレル。特にハープが絡むと、もうサイコーっす。

それにしてもオーティスのカバー[5]はトホホですな。

Last updated: Apr 4, 2012


GOT LIVE IF YOU WANT IT! / THE ROLLING STONES
[日本盤] 日本盤の紙ジャケ。
Amazon詳細

TRACK LISTINGS
    [1] Under My Thumb
    [2] Get Off Of My Cloud
    [3] Lady Jane
    [4] Not Fade Away
    [5] I've Been Loving You Too Long
    [6] Fortune Teller
    [7] The Last Time
    [8] 19th Nervous Breakedown
    [9] Time Is On My Side
    [10] I'm Alright
    [11] Have You Seen Your Mother, Baby, Standing In The Shadow?
    [12] (I Can't Get No) Satisfaction
  
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