ただのB級ガレージ・バンドだと思っていると・・・
魅惑のポップ・ビート・サウンド充実。
オススメ度:★★★★☆
オリジナル・リリース:1967年
代表曲「恋はワイルド・シング」的なガレージ・ビート・サウンドを味わうならば、
ファースト『 FROM NOWHERE 』が内容もなかなかなのでオススメなんですが、
ちょっと一般的なトロッグスのエロモノ一発屋バンドのイメージを脱却するためにも、
このセカンド、そしてサード・アルバムも大プッシュしときます。
で、このセカンド『 TROGGLODYNAMITE 』。
ビートもの⇒ポップもの⇒ビートもの⇒ポップもの⇒
という構成された流れがハナマル。
キンクスやフーが好きな人やビート派はもちろん、
ゾンビーズの『 ODESSEY AND ORACLE 』あたりがが好きな方にも
是非とも聴いてもらいたいですね。
まず、1曲目はゼムのカバーでファズの効いたガレージ全開曲、
ここらはイメージ通りのサウンドを期待するファンへの
サービス曲といった感じですが、ちょっとサッパリめでイマイチ・・・
おいおい・・・ですが、ポイントは2曲目以降。
1曲ずつ、サラッと一言で感想を言うと、
[2]
ちょっぴりサイケ風味なポップな曲、シンプルで素晴らしい!
[3]
ちょっとコミカルなボー・ビートな曲、まぁ悪くない!
[4]
4曲目はちょっとシットリとした曲調で、これまた素晴らしい!
レグのヴォーカルも哀愁があって実にいい。
[5]
ドラマーのロニー・バードが歌ってます。まぁまぁなビートもの。
[6]
この曲はズバリ傑作、
メロディーと歌詞のはまり具合いが絶妙なプチ・サイケ・ポップ!
ゾンビーズのオデッセイに入ってても違和感がありません。
[7]
ストーンズもやってるあのモナ、もちろんボー・ビート!
コーラス・アレンジがチープですが、なにげにマル。
[8]
これはファーストに入ってそうなビートもの、まぁまぁ。
[9]
ちょいとフォーキーなこの曲はグッド。
こういった曲の、レグのヴォーカルがなかなかイーのです。
[10]
ボーがあればチャックもあり、シンプル・ビートが心地よし。
なかなかいい声。歌ってるの誰?
[11]
たまらなく傑作なプチ・サイケ・ポップ!
これまたゾンビーズのオデッセイに入っててもいい感じ。
[12]
なかなか印象的なメロディーを持つビートもの、
曲つくりのウマさが光ります。
[13]
ちょっぴりサイケでヒネリがあり。いい感じです。
[14]
ラストはちょっぴりドン詰まりのファンク?ナンバーで締め。
・・・な感じです。
いやぁー、何度も繰り返しちゃいますが
ビート・タイプの曲もいいんですけど、
ポップ・タイプな曲が実にいいのです!
アルバム全体の完成度や統一感という点では、
まったく『 ODESSEY AND ORCALE 』とは比べものにならないのですが、
なんだかいいんですよ。
シンプルなアレンジに、スタンダードな風格漂うメロディー。
なんとも魅惑のポップ・ビート・サウンド。
ファーストでもわずかながら、このテのポップ路線の曲もあったのですが、
このセカンドでは、ビートものとポップものが半々。
当時のシングル盤でも、A面/B面をビートものとポップものがそれぞれ収録。
二つのサウンドを意識的に使い分けているようです。
ただの話題狙いのエロ・バンドじゃぁありません。
英盤とはジャケが違いますが、(曲順はおなじ)
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TROGGLODYNAMITE / THE TROGGS [1] I Can Only Give You Everything [2] Last Summer [3] Meet Jacqueline [4] Oh No [5] It's Too Late [6] No. 10 Downing Street [7] Mona [8] I Want You To Come Into My Life [9] Let Me Tell You Baby [10] Little Queenie [11] Cousin Jane [12] You Can't Beat It [13] Baby Come Closer [14] It's Over BONUS TRACKS: [15] Any Way That You Want Me [16] 66-5-4-3-2-1 (I Know What You Want) [17] Give It To Me [18] You're Lying [19] Night Of The Long Grass [20] Girl In Black [21] Evil Woman [22] Sweet Madelaine |
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