本格的な復活を感じさせる前向きなサウンド。
気合いが入っていてマジ度は高い、が・・・
オススメ度:★★★
オリジナル・リリース:1999年
60年代後半から70年代にかけて
プリティ・シングスは常に資金難だったから
やり残したことがあったのだろうか。
80年以降の再々結成後は、
過去の曲のリメイクやらS.F.ソロウの再現ライヴといった
どちらかといえば後ろ向きなアプローチがほとんど。
しかし、バンド自らの楽曲権利を買い戻して気分一新、
ようやくスッキリとしたのでしょう。
世紀末に発売されたこのアルバムでは本格的な復活を感じさせる
前向きなサウンドとなっている。
[1]からしてなかなかにパワフルで、
勢いが感じられるのだ。
実際には1981年頃の曲も収録されているとのことで、
録音時期はバラバラらしいけれど、
これからの活動でやるべき事がハッキリしたからか、
それなりのまとまりを見せる。
ジャケットでの黒ズクメ・スーツ&タイがどっかの映画のようで
最初はパロディーかと思ったが、
気合いが入っていてマジ度は高い。
ローリング・ストーンズのカバー[11]なんてのも収録するのも
自信のあらわれでしょう。
初代ドラマーで奇人、ヴィヴ・プリンスなんてタイトルの曲[2]もあって、
ボ・ビートをベースに楽しい仕上げ。
時おり本ドラマーである"スキップ・アラン"なんてフレーズもはさむ余裕も。
これがこのアルバムの中ではイチオシの曲かな。
とはいえ好きなアルバムかというと
正直、全体的にはまぁまぁといったところ。
個人的には大袈裟なアレンジがどうも苦手な曲も多し。
[13]ではロネッツのロニー・スペクターがヴォーカルで参加。
フィル・メイとのツイン・ヴォーカルを聴かせてくれる。
しかしBe My Babyちっくなラヴリーな声を期待してはいけません。
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...RAGE BEFORE BEAUTY / THE PRETTY THINGS [1] Passion of Love [2] Vivian Prince [3] Everlasting Flame [4] Love Keeps Hanging On [5] Eve of Destruction [6] Not Givin' In [7] Pure Cold Stone [8] Blue Turns to Red [9] Goodbye, Goodbye [10] Goin' Downhill [11] Play With Fire [12] Fly Away [13] Mony Mony [14] God Give Me The Strength (To Carry on) |
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