なんとなくプレミアムな雰囲気漂うアルバム。
しかし・・・
オススメ度:★★★★
オリジナル・リリース:1970年6月
ついにオリジナル・メンバーのディック・テイラーが脱退。
ファースト発売時のメンバーはヴォーカルのフィル・メイだけである。
これまで素晴らしいアルバムを残すも売れずに
貧困状態が続いていたプリティ・シングス。
・・・が、このアルバムのサウンドはフトコロに反してリッチな感触。
ファーストでのチープなガレージ・サウンドの面影はどこにも無く、
なんとなくプレミアムな雰囲気が漂うのだ。
前作『 S.F. SORROW 』は長編小説的なストーリー仕立てだったが、
今回は短編小説仕立て・・・らしい。
ジャケットにも意味深な物体。
1曲目にしてなにやら意味深なSEで異様な緊張感を保ったまま、
ビートルズ後期を感じさせるような素晴らしいコーラスの2曲目。
メドレーのように流れる3曲目と
素晴らしい雰囲気がムンムンと漂っている。
しかし・・・
全曲フィル・メイとウォーリー・ウォーラーの曲。
これまでとは作風が変わってしまって、なんかなぁ・・・と思ってしまう。
しかし・・・
[2],[5]などいい曲もあり、アルバム全体の出来も良く、
ジワジワと染み込んでくる感じ。
プリティ・シングスのアルバムと思うからいけないのだ。
コレ、ブリティシュ・ロックのアルバムとして、
なかなかのシロモノではないだろうか。
ゆっくりと味わっていきたい1枚だ。
ちなみにこのアルバム発売後の翌1971年、
プリティー・シングスはついに解散してしまう。
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PARACHUTE / THE PRETTY THINGS [1] Scene One [2] Good Mr. Square [3] She Was Tall, She Was High [4] In The Square [5] Letter [6] Rain [7] Miss Fay Regrets [8] Cries From The Midnight Circus [9] Grass [10] Sickle Clowns [11] She's A Lover [12] What's The Use [13] Parachute BONUS TRACKS: [14] Blue Serge Blues [15] October 26 [16] Cold Stone [17] Stone-Hearted Mama [18] Summer Time [19] Circus Mind |
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