ロッドとロンが加入し、フェイセズとしてのファースト・アルバム。
これはこれで、なかなかのカッコよさ。
オススメ度:★★★★☆
オリジナル・リリース:1970年
ドッカン野郎のスティーヴ・マリオットが抜けて、
ロン・ウッドが俺を仲間に入れてくれと、ロニー・レインの元に電話してきたそうな。
そしてものはついで、
どうせならと当時つるんでいたロッド・スチュワートも誘い込む。
ロッド・スチュワートといえばロッド・ザ・モッドといわれた元モッズ野郎。
ロン・ウッドだってバーズ、クリエイションという、いかしたガレージ・モッズ・バンド出身。
生粋のモッズ・バンド、スモール・フェイセズとしての経歴は適任である。
もちろん二人ともちょっと前までジェフ・ベック・グループでならしてきて、
実力も名声もある。
ロッドはソロとして別のレコード会社と契約していたりと、
そのアバウトさにロニー、イアン、ケニーの三人はやや不安があるものの、
そこはお気楽なノリでスモール・フェイセズに二人とも加入。
そして、ロッド&ロンは背が低くないのでバンド名からスモールをカット。
ロニー・レイン、イアン・マクレガン、ケニー・ジョーンズ、そして
ロッド・スチュワート、ロン・ウッドの五人によるフェイセズが誕生したのである。
まぁバンドの顔、そしてサウンドのキーマンであったスティーヴ・マリオットの脱退で、
所属レーベルであったイミディエイトから見放されたり、
先立つものも少なくなってドノヴァンのバックバンドという誘惑もあったし、
ロンの兄ちゃんであるアート・ウッドと活動したりと、
(『 ART WOOD'S QUIET MELON 』で聴けます。)
いろいろとゴタゴタしましたが、最終的にはフェイセズとして活動を開始。
1970年に発売されたこれが再出発後のファースト・アルバムである。
しかし不安をかかえたレコード会社の意向から、
US盤はバンド名が「small faces」のまま発売。
確かに、元はスモール・フェイセズというバンドであった事が感じられるサウンド。
後に知られる酔っ払いパーティ・バンドのイメージは、まだそれほど強くありません。
特にロッドはジャケットでも隅っこで肩を丸めて遠慮がち。
ヴォーカルではサスガの味を出していますが、
ロニー・レインがリード・ヴォーカルを取る曲が有ったり、インストも有ったりで、
フェイセズが次第にロッドのバック・バンド的な扱いをされたのもウソのよう。
各曲もメンバーが仲良くそれぞれの組み合わせで作ってたりしてますし、
ロニー・レインも後のスリム・チャンスにつながるような曲を書き始めています。
もう一人の新メンバーであるロン・ウッドは既に全開!。
未熟なスライドを遠慮なく弾きまくっております。
しかし、これがなかなかジャスト・フィット。
横ノリのロッケンローやフォーク&トラッド風味のサウンドに、
実によく馴染んで、いい味を出していますな。
なんともブリティッシュないい感じのアルバムっす。
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