パブロック界の文句なし最強バンド、ドクター・フィールグッド。
R&Bビートをベースに独特な切れのシャープさはブリティッシュ・ビート界No.1!
オススメ度:★★★★★
ドクター・フィールグッド&ウィルコ・ジョンソン・ファン・サイトもよろしく ⇒ DR. FEELGOOD & WILKO JOHNSON FAN SITE |
ミッシェル・ガン・エレファントの影響で、大ブレイク!
パブロックといえばこのバンド・・・その名もドクター・フィールグッド(DR. FEELGOOD)。
とにかく、最初聴いたときはあまりのカッコよさにひっくりかえりましたヨ。
R&Bビートをベースにやたらと鋭いウイルコ・ジョンソンのカッティング・ギターに、
リー・ブリローの激シブ・ヴォーカル&ハープ (時にはスライド・ギターも!)。
その切れ味、爽快感、そしてコクの深さが超ド級なんです。
しかし、そのパブロック・バンドの中では圧倒的な人気のこのドクター・フィールグッドでさえ、
日本(世界中?)においての一般的な知名度はあのビートルズに比べると天と地の差、
・・・なんてものではない。
その理由は実に簡単なのだ。
まずはルックス、写真を見てみればわかるが、男臭い、そしてオヤジくさい。
そしてそのファッション・センス。男臭い、さらにヨレヨレ、
ギターのウイルコ・ジョンソンにいたっては黒ずくめのワン・パターンだし・・・
さらに話題性。
故リー・ブリロー(Vo)とウイルコ・ジョンソン(G)との確執など、
故ジョン・レノンとポール・マッカートニーとの確執に比べるとえらい地味。
・・・というより、リー・ブリロー、ウイルコ・ジョンソンの名を知っている人が
一体どれ位いるのだろうか?
しかし、そんな事はこのドクター・フィールグッドの前では、関係なし。
そう、そのサウンドを聴けばすぐわかる。
R&B系ブリティッシュ・ビート好きには、とにかくゴリゴリのたまらないサウンド。
カッコイー!という以外、ほかの言葉が見つからないのだ。
そのシビレ・サウンドの源を築き上げたデヴュー当初のメンバーは、
ヴォーカル、ブルース・ハープ、時には豪快スライド・ギターまで弾く故リー・ブリロー。
20代にしてオヤジ入っててシブい親分。
ギターは、坊ちゃん刈り(元長髪、いまは坊主)のウイルコ・ジョンソン。
鋭すぎてホントにあぶないカッティングとブチ切れたステージングが恐るべしなのだ。
さらにベースは、やっぱりオヤジ入ってるジョン・B・スパークス。
痒いところに手が届くような、安定したフレーズがポイント高し。
ドラムのビッグ・フィガーもやっぱりオヤジ・ルック。
最小限の手数で、あらゆるツボを最大限についてくる。
この4人で、真のバンド・サウンドというものをウネリ出してるのだ。
そんなあまりにもカッコいーサウンドとホントぶっ飛びステージのライヴで、
アルバム出す毎に、人気もメキメキ急上昇。
そして、な、な、なんと、
3枚目のライヴ・アルバム『殺人病棟 (STUPIDITY) 』は、
全英でナンバー・ワンとなっちゃったから、さぁビックリ。
スーパー・スターへの道へまっしぐら!
・・・となるかと思いきや、な、な、なんと、
ギターリストであり、ソングライターであり、初期ドクター・フィールグッドのキーマンである
ウイルコ・ジョンソンがクビになっちゃうのである。
ステージでは派手なプレイの人だけれど、ホントはホントはとっても繊細なウイルコ・ジョンソン。
いろーんな事があったのだ。
その後、ウイルコの後釜ギターリストとして、正式にジッピー・メイヨが加入。
R&B、ブルース・ベースな曲を微妙にポップ・スパイスをふりかけ、
ビート・サウンドに仕立て上げるドクター・フィールグッドのサウンドがこの時代に完成。
その後、現在まで続く伝統である。
(ウイルコ時代はある意味、特別で一般的には再現不能。)
しかしその後アルバムを出す毎に、少々パターン化。
ジッピーが脱退し、元カウント・ビショップスのジョニー・ギターが正式加入して、
そのサウンド、スタイルをまんま継承したが、
たった1枚のアルバム『ファスト・ウィメン・スロウ・ホーシズ』を残し、
なんと、今度はジョンBとビッグ・フィガーのリズム隊2人が脱退。
そして、ジョニーまで脱退して、大ピンチのリー・ブリロー親分。
しばし活動休止の後、
リーはメンバーを一新させてドクター・フィールグッドを再始動。
しかし、実にバランスの悪いアルバムばかりで、この時期は暗黒時代。
そんなリーのお先真っ暗状態を救ったのが、新ギターリストのスティーヴ・ウォルイン。
確かな実力とその人柄で、
ビート・バンド、ドクター・フィールグッドを復活させてみせた。
なかなか腰の入った好アルバムも着々と発表し、またもや黄金時代の到来。
・・・と思いきや・・・
残念ながら1994年4月7日、リー・ブリローこの世を去る。
ラスト・アルバムは自身が経営するパブでのライヴ盤、
『ダウン・アット・ザ・ドクター』、病を抱えながらの熱演。
まったくパブでライヴないかした男なのだ、リー・ブリローは。
ちなみに現在では、オリジナル・メンバーは誰もいないけれど、
ドクター・フィールグッド結成前からの、バンド仲間だったケヴィン・モリスを中心に、
救世主、スティーヴ・ウォルインのギターも研ぎ澄まされて、
現役ライヴ活動中のドクター・フィールグッド。
なかでも新たなヴォーカルのローバート・ケインは、
ドクター・フィールグッドの伝統は生かしつつも、リーのスタイルにはこだわらない、
独自のパフォーマンスで、ハッキリ言ってカッコよすぎ!!!
これはこれでおいらは大好きなのだ。
▽DR. FEELGOOD OFFICIAL WEBSITE
http://www.drfeelgood.org/
最新情報はこちらで。
●このステージングがまたおもしろい!
まずはここから、全盛期ウイルコ・ジョンソン時代のお奨めアルバム。 | |
![]() |
DOWN BY THE JETTY 超衝撃的なファースト・アルバム。 とにかくこれを聴くべし。なにがなんでもこれを聴くべし。 最初はこれを聴くべし! |
![]() |
MALPRACTICE 渋みたっぷりのセカンド・アルバム。 とにかくこれも聴くべし。個人的には一番好きなアルバム。 ファンキーでくせになる! |
![]() |
STUPIDITY 驚異の全英ナンバー・ワン・ライヴ・アルバム。 『殺人病棟』なんていう邦題もスゴイが中身はスゴすぎ。 これでダメなら、もうなにもなかった事に! |
ドクター・フィールグッド中上級者ファンに人気のジッピー時代を聴くならコレ! | |
![]() |
PRIVATE PRACTICE ウイルコの後釜、ジッピーのギターも聴けば聴くほど味わい深い。 後に続くドクター・フィールグッド・サウンドは、実はこれがベース。 派手さはないけれど、後からジワジワ効いてくるのだ! |
オリジナル・メンバーは誰もいないけれど、とにかくカッコイーこの1枚! | |
![]() |
CHESS MASTERS リーもウイルコもいないけど、トリビュート・バンドとか言われても、 カッコイーもんはカッコイーのだ! 文句あっかの5つ星!!!!! |
動くドクター・フィールグッドはコチラで! | |
![]() |
GOING BACK HOME リー、ウイルコ、ジョンB、ビッグ・フィガーの最強メンバーでのライヴ映像。 これがまた、とんでもなくスゴすぎ、カッコよすぎ。 と、と、とにかく、た、た、たまらんのだ! |
とりあえずはベストから。。。ならこの1枚(2枚組だけど)。 | |
![]() |
TWENTY FIVE YEARS OF DR.FEELGOOD 結構活動歴がながーいんで、これくらいのヴォリュームがほしい。 メンバー・チェンジ毎の代表曲がてっとり早く聴けます。 1枚モノですませたいならば『FINELY TUNED』がオススメ。 |
個性全開!ウイルコ・ジョンソン在籍の時代。文句無の絶頂期。
DOWN BY THE JETTY (1975/01)
恐るべしカッコよさのファースト、聴くべし!
DOWN BY THE JETTY COLLECTORS EDITION (DISC 1編) (2006/06)
DOWN BY THE JETTY COLLECTORS EDITION (DISC 2編) (2006/06)
MALPRACTICE (1975/10)
これまた恐るべしカッコよさのセカンド、これも聴くべし!
STUPIDITY (1976/09)
とにかく恐るべしカッコよさのライヴ、またまたこれも聴くべし!
SNEAKIN' SUSPICION (1977/05)
ウイルコ時代のラスト・アルバムなのだ!
ひたすらR&Bでライヴ処方。フィールグッズ・ブランド確立期。
BE SEEING YOU (1977/09)
メンバー・チェンジもなんのその、カッコよし。
PRIVATE PRACTICE (1978/09)
イーぞ、これは! 完成度も高し。
AS IT HAPPENS (1979/06)
ケッコー楽しめるライヴ盤です。
LET IT ROLL (1979/09)
ちょい、いただけないなぁ。。。
A CASE OF THE SHAKES (1980/09)
マンネリの兆しが無きにしも。。。
ON THE JOB (1981/08)
ちょっと新鮮味が足りないかなぁ。
FAST WOMEN SLOW HORSES (1982/10)
ジョニー・ギター唯一のアルバム。
リー・ブリロー以外のメンバーが脱退!試行錯誤の混乱期。
DOCTORS ORDER (1984/10)
暗黒時代の兆しがジワリ。。。
MAD MAN BLUES (1985/10)
R&B回帰、気合一発、が。。。
BRILLEAUX (1986/08)
よっぽど好きじゃないと、ちょっと。。。
CLASSIC (1987/09)
かなり好きじゃないと。。。
原点に立ち返ってフィールグッズ・ブランド復活!安定期。
LIVE IN LONDON (1990/05)
心機一転。。。なかなかタイトなライヴ・アルバム!
PRIMO (1991/06)
久々に軽快な好アルバム。
THE FEELGOOD FACTOR (1993/07)
新しい方向性が見えたか!
DOWN AT THE DOCTORS (1994/04)
リーのラスト! ライヴ・アルバム。
ついに復活。リーの意思を受け継ぐ継承期。
ON THE ROAD AGAIN (1996/08)
新ヴォーカル、ピート・ゲイジを迎えての新生ドクター・フィールグッド。
CHESS MASTERS (2000/05)
またまた新ヴォーカル、ロバート・ケイン。メチャカッコよし!
SPEEDING THRU EUROPE (2003/05)
新生フィールグッズ、ヨーロッパ各国でのライヴ盤。カッコイーぞ!
REPERT PRESCRIPTION (2006/08)
過去のドクター・フィールグッドの名曲をカバーしたスタジオ盤。
Discography - Compilation Albums
ドクター・フィールグッドの編集アルバム、ディスコグラフィー。
SINGLES (1989/05)
CDで1枚モノのベストならとりあえずこれネ!
LOOKING BACK (1995/10)
リー・ブリロー時代の集大成CDボックス、5枚組。
25 YEARS OF DR.FEELGOOD (1997/04)
結成25周年、記念ベスト2枚組!ベストものならこれがイチバン!。
STUPIDITY+ (1991/03)
名作ライヴ『 STUPIDITY 』にジッピーとスティーヴのライヴをプラス!
SINGLED OUT (2001)
シングル&レア・トラック集!
FINELY TUNED (2002/10)
歴代ギターリストの自薦集。1枚ものベストとしてもおススメ!
WOLFMAN CALLING (2003/05)
リーが歌うブルース・ナンバーばかりを集めたコンピ!
THE COMPLETE STIFF RECORDINGS (2005/08)
フィールグッズの暗黒音源パック。しかし、うれしい誤算が!
OIL CITY CONFIDENTIAL (SOUNDTRACK) (2010/02)
ジュリアン・テンプル監督のドクター・フィールグッド映画のサントラ。
ALL THROUGH THE CITY (with Wilko 1974-1977) (2012/04)
ウィルコ・ジョンソン時代のドクター・フィールグッド決定版!
けっこうイケます。BBCレコーディング。
LIVE AT THE BBC 1974-5 (1999)
ウイルコ在籍時のBBCライヴ音源!
BBC SESSIONS 1973-1978 (2001)
ウイルコ、ジッピー在籍時のBBCライヴ音源第2弾!
DOWN AT THE BBC IN CONCERT 1977-1978 (2002/10)
少々便乗的な、BBCライヴ音源第3弾!
Discography - Compilation Albums
動くドクター・フィールグッドを見るなら。映像作品ディスコグラフィー。
GOING BACK HOME
とにかく必見、絶頂期の恐るべしライヴ! DVD版はCDもついてるのでグッド!
DR. FEELGOOD LIVE (LIVE LEGENDS) (1990/08)
スティーヴ在籍時の後期ドクター・フィールグッド・ライヴ!
LIVE IN LONDON (2005/11)
ロバート・ケイン時代の熱気ムンムンのライヴ。かなりいいっす!
⇒ ウィルコ・ジョンソン・ガイド(WILKO JOHNSON)のトップ
⇒ ザ・パイレーツ・ガイド(THE PIRATES)のトップ
⇒ BEAT-NET 60年代ブリティッシュ・ビート~パブロック アルバム・ガイドのトップ
オンライン中古CDショップ【BEAT-NET RECORDS】 ⇒ DR. FEELGOOD(ドクター・フィールグッド)のページはコチラ |