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ウィルコ・ジョンソン簡単ガイド

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ウィルコ・ジョンソンとは

1970年代前半にドクター・フィールグッドのギターリスト、
そしてバンドのソングライターとして登場したウィルコ・ジョンソン。

60年代の元祖ブリティッシュ・ビート・アーティスト、ジョニー・キッドのバック・バンドである
パイレーツのギターリストだったミック・グリーンのスタイルに大きく影響を受けたカッティング、
そしてピックを使わず素手で弾く独特のスタイルから生まれるサウンドは恐るべしキレのよさ。

ミック・テイラー脱退後のローリング・ストーンズのギターリストとして
候補の噂がたったというほど一時は注目を集めたらしい。

しかしドクター・フィールグッドの人気が上がるのと比例して
ウィルコ・ジョンソンのプレッシャーも上昇し、
数々の奇行とメンバーとの不仲からドクター・フィールグッドを解雇される。

その後に自身のバンド、ソリッド・センダースを率いて、
再びライヴ活動を開始するも、
メンバーとの相性が最悪だったらしく文句タラタラで消滅。

そしてイアン・デューリーのバック・バンドであるブロックヘッズへ参加したり、
パブロック界の最狂ハーピストであるルー・ルイスとの双頭バンドで活動をするも
順調な活動とはならなかった。

その頃は引退も考えていたらしいが、ドラマーにサルヴァトーレ・ラムンド、
ブロックヘッズのベーシストだったノーマン・ワット・ロイのトリオとなった、
ウィルコ・ジョンソン・バンドの個性的でファンキーなサウンドが大好評。
再びライヴを活発化させる。

レコードは満足に発売されなかったけれど、
そのトリオによるウィルコ・ジョンソン・バンドの活動は、新たに充実したものとなった。

しかしサルヴァトーレの脱退や愛妻アイリーンの死去により、
次第に活動を縮小。

そして、2013年1月、
ウィルコ・ジョンソンが膵臓の末期がんであることが発表される。
化学的な治療は受けず、可能な限り活動を継続するとの事。

まだまだ、あのマシンガン・ギターを聴かせてほしいのだが・・・

ウィルコ・ジョンソンの魅力

ウィルコ・ジョンソンの一番の魅力といえば、やはりギター。

ジョニー・キッド&ザ・パイレーツのギターリストである
ミック・グリーンに影響を受けた強烈にキレのよいカッティングを
愛用テレキャスターでピックを使わずに素手で弾くスタイルは
とにかく独特のもの。

時に、まるで二人のギターリストが弾いているかのような、
リズム・ギターとソロ・ギターのフレーズが1本のギターから聞こえる
恐るべしプレイは、そのキレまくりのカッティングとともに
カッコイーというしか言葉がみつかりません。

また超絶ギターのほか、曲作りがウマイというのも要チェック。
オリジナル曲の数々は意外とキャッチーなフレーズを持ち、
深いところはわからないけれど詞の内容もおもしろい。

そんなウィルコ・ジョンソンの魅力がダイレクトに伝わるのがライヴだ。

独特のヘタウマ・ヴォーカルにマシンガン・ギターが味わえるのはもちろん、
開脚ジャンプ、観客へのマシンガン奏法、背弾き、スライド横すべりステップなどの荒業のほか、
プチ・エロ・タイムまで・・・

そしてステージでのぶっ飛んだ表情も見逃せない。

もちろん独特のファンキーさが加わったブリティッシュR&Bサウンドの、
ウィルコ・ジョンソン・バンドは見事なまでにバンドらしい生きた音を聴かせてくれる。

その強烈なステージはパブでビール片手に何度も何度でも味わいたいですね。

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